今日は久しぶりの1日2公演でした。以前は秋になると毎日のように1日2公演でしたが、絶対数の減少と共に2公演も少なくなってきていました。しかし今日、明日と1日2公演、4公演をこなしていきます。
朝は4年目の西尾倉中学校。盟友、中江先生が3校目に移られて始まった公演は今年も後任の先生に受け継がれ、素晴らしいまとまりの中に3年生だけというとても豪華なステージをさせていただきました。ぐっと寒くなった京都は宇治市の連続公演がこうして始まっていきました。
現在宇治中、木幡中、西小倉中と、赴任する先全ての中学校で「地球のステージ」を呼んで下さっている中江先生。すごいのは中江先生が離任されても全ての学校でステージは継続されており、日本一長く続いている宇治中学校は今年で14年目です。その中江先生がこの春から赴任されたのが午後からの西宇治中学校でした。
かつて木幡中で中学生として聞いた村上先生は現在教師としてこの西宇治中に勤務されています。ずっと呼びたかったと言って下さった村上先生と最強の中江先生、そして熱い校長先生が今年初めての西宇治中での公演につなげてくださいました。中江先生ついに記録更新。赴任4校目もステージが始まりました。宇治ってすごい街です。
ところが昼休みに行ってみると、ものすごい騒ぎ方です。ずっと叫んでいる生徒さん、5,6人の女子同士がスカートめくりしながら校庭を走り回っています。落ち着いてステージを聴くには少々難しい印象で、正直びびりました。
せっかく中江先生や村上先生が呼んで下さったのに、生徒さんが聴けないとなると先生たちも悲しむのではないか、と思えてきます。緊張の中でステージが始まりました。
ところが…。
始まってみるとものすごい集中力。「命」に関する語りに反応する静寂さ。歌の後の拍手の力強さ。涙出てくるほど感動しました。素直で大人しい中学生がしっかり聴いてくれるのも嬉しいけれど、昼休み暴れ(?)まくっている高エネルギーの中学生が直後の「地球のステージ」に静寂と熱い拍手の時間を作り出すことのすごさを身をもって体験させてもらいました。
ちょっと心斜めになっているような髪の長い大人っぽい中学生が、始まる前までは声も大きくてお互いちょっかい出し続けており、「これは途中で飽きてきて声が出るか?」と思っていたにもかかわらず、あぐらかきながらもずっと画面に食い入るように聴き入ってきている姿を見ると、本当に嬉しくなります。
家の中では嫌なことも多いかもしれないけれど、今日の「世界を知る」時間にちゃんと入ってきて、それなりに感じてくれたのではないかと思うと、やはり中江先生が目指すものは「教育」なのだと思えてきます。お互い教え合い、お互い育っていく。それは生徒も教師も、そして講師も同じだと思いました。
来年の継続の話しも頂けて、本当にありがたく思うと同時に、宇治市の先生たちの前向きな心のエネルギーにいつも感謝しています。
今年もあと宇治中学校、木幡中学校がありますが全ての学校に火をつけてまわって下さっている中江先生に心から感謝です。
桑山紀彦