滋賀の伊藤さん
僕たち「地球のステージ」は親しみを込めてそう呼びます。
そんな伊藤さんはいつもこう言いながら3年間も自主企画のステージを続けています。
「僕が見たいんだ。僕の自己満足だ。」
でも、伊藤さんが願っていることは大きく、たくさんの人がこのステージに触れて刺激を受けてくれればいいということ。その願いは確実に拡がってきていて、この秋は(滋賀県)草津市役所主催のステージも開かれます。みんな伊藤さんが頑張って続けてきてくれたからです。
今日は何人かの高校生や大学生も来てくれて、伊藤さんが願うもう一つのこと、
「若い人たちにたくさん見てほしい」
という願いもゆっくり達成されてきています。
それにしても今日質疑応答の中ですっと立って感動を頂いたおじいさん。
「私は92歳になる。神戸で空襲に遭い、大阪でも爆撃を受けた。そして戦後の厳しい世界を生きてきた。いつの間にか今の生活に慣れ平和が当たり前になっていた。しかし今日のステージに触れて、私の心は”あの頃”に戻った。それはとても痛く、しかし大切な想いを呼び起こしてくれた。
ありがとう。」
ああ、今日はゼロ戦はやらなかったけれど、3番の演目でも十分「平和のこと」は伝わったんだと思いました。
伊藤さん、
「来年もやるからね~」
とさっそうと去って行きました。
カッコいいなあ~!こんな70台になりたいなあ~!
桑山紀彦