仙台市立館(やかた)中学校

水曜日は仙台市立館(やかた)中学校のステージでした。

もう13年も前から仙台市の泉区役所がお金を出し、毎年1校づつを選んで公演させて頂いています。一つの行政機関がこうして変わらずずっと「地球のステージ」を呼んで下さっているところには他にも松戸市役所や大津市役所などがありますが、本当にありがたいと思います。行政の場合2,3年で担当の方は変わりますが、ちゃんと引き継がれて申し送られて継続して頂いているのはとっても励みになります。

今日も元気に泉区の皆さんと再会できました。

さて、館中学校は4年前、いじめによる(といわれる)自死する中学生が出てしまいました。しかしそのことを学校が「彼は転校した」と言ってしまったため、親が怒り大問題となりました。それは今も解決しない問題として後を引いているので、正直緊張の中館中学校に入りました。

ところが今の館中学校の子どもたち、挨拶は完璧、静かに待てる、聞く姿勢は120%完璧、質問も活発、内容も濃いと本当に神様仏様のような中学生でした。

いろんなことがあったからこそ「ちゃんとしよう」「学校を建て直そう」としてきたであろう先生たち、そして生徒の皆さん。かつていじめと自死で全国に名を知られてしまった館中は見事に復活し、これ以上はないと言うくらいに立派な中学校になっていました。

人はこうやって学んでいくものなのでしょう。もちろん命が失われる前に私たちは学ぶべきであることには間違いないのですが、それでも館中は負の遺産をふりほどき、見事に学校として素晴らしいまとまりを見せていました。

いじめはなくならないかもしれません。それは人間の性(さが)に近いから。でもそれをいち早く察知し、みんなで「やめよう」「やめさせよう」という機運が形づくられることが大切だし、もう一つはいじめを受けても決して死なない中学生になってほしいと思います。学校から逃げていい、避けていいと思うのです。

避けられない場合もあるでしょう。でも、難民の皆さんが国境を越えるように「死ぬくらいなら生き延びて可能性を信じたい」という思いを持ってほしいと思う。

学校はいつも戦場化する可能性を秘めています。「地球のステージ」で訴える平和はまさに「クラスの中の平和」から。そこが実は一番難しいのかもしれないけれど、取り組むには最適ではないかと思いながら素晴らしい館中学校をあとにしました。

さて、明後日日曜日は滋賀県近江八幡でのステージです。

完全自主企画でその真ん中にいるのが伊藤さんです。いろんな人を巻き込みながら熱い気持ちを忘れずに毎年自主企画を続ける伊藤さんのステージ。台風も去る予定で「晴れ」の予報がある日曜日、多くの運動会、体育祭が開かれるみたいで伊藤さんも人集めに苦労されています。

是非近隣の皆様、新しいシリーズ満載の「地球のステージin滋賀」に是非おいで下さい!

日時:10月7日(日) 13時開場 13時30分開演

場所:近江八幡市 ショッピングプラザ・アピアホール 4階~駐車場あり!!

滋賀県東近江市八日市浜野町3-1 電話:0748-24-1222

お待ちしております!

桑山紀彦

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