出雲工業高校

今日は気持ちいい風と天気の中、島根県出雲市の出雲工業高校のステージでした。

島根には出雲と益田の2カ所に実行委員会の皆さんがいてくださり、年に2回自主企画の定期公演が開かれていますが、そのおかげでステージの認知が進み、このようにそれまでやったことのない学校からの依頼が入ります。

今日、明日と高校の文化祭の予定で、その中に開校記念の公演として入れてもらいました。ANAに特化している飛行機利用のために出雲空港(JALのみ)ではなく、鳥取県の米子空港にいつも降り立つのですが、大変時間が余るので、出雲のいろんなところへ出かけています。今日はYou Me(ゆめ)タウンで時間をつぶし、頃合いをみて盟友、川上ご夫妻が運営する「あるぱ動物病院」に遊びに行きました。この時期はわんちゃん、ニャンちゃんも病気が少なく、少々時間があり助かりました。12月8日(土)の公演のことを相談して、出雲工業高校へ向かいました。

出雲市の南の丘に豪奢な建物で学ぶこの高校は、非常に挨拶のできる生徒さんたちばかりでみんな野球部か?と思うほどの誠実さです。ステージ本番も素晴らしい聴きっぷりでした。昨日の清田高校もそうだけれど、今国内の高校公演は増えてきていますが、この日本を背負う高校生、素晴らしい資質が育ってきているように思います。

でも校長先生はいいます。

「確かに素晴らしい子どもたちです。でも欲を言えばもう1歩、2歩前に出てほしい。最近はとてもこぢんまりしてきていて、かえってそれが心配なんです。」

本当にそうだと思いました。今の高校生はみんな地元志向。それはそれで地元にはありがたいことだけど一度は別の町へ飛び出して、いろいろ経験して、それから島根に戻ってきてほしいという願いが先生たちにはあります。でも一度出てしまうと戻ってこない傾向も高く…。悩ましいところです。

「一歩前出る勇気と力」

それはまさに「地球のステージ」が途上国の子どもたちと接していつも感じてきたことです。これからもたくさんの高校で公演させてもらいながら、途上国の子どもたちの持つ「チカラ」を伝えていきたいと思います。

帰りも時間に余裕があ(り過ぎ)るので、あえて宍道湖の北を一畑電鉄に沿ってゆっくり走りました。美しい夕陽が沈んでいきました。

何度来ても大好きな島根。たくさんの親戚衆(実行委員会のみんな)が住んでいる、自分にとっての故郷のような県をこれからも見つめていきたいと思います。

桑山紀彦

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