ラッシュ試写会

今日は朝から試写会でした。
 昨日の夜頑張って編集し、自分なりにフリー素材の音楽を入れてラッシュ(粗編集版)をつくったのですが、やはりアラブの映画はアラブの音楽でないと合わないなあと思う。雰囲気や街並みなど、その国ならではの風景にはその国ならではの音楽。日本人の自分にはなかなか苦労するところではあります。でも今回の監督を務めたジャラールは自分自身も楽器を弾き、作曲もする人物なので、同じく音楽を奏でるエリーニ(うちの総務担当)と共にきっとぴったり合う音楽を探すかつくり出すことと思っています。
 ほとんどがうちのスタッフ総出演で子どもたちの相手役をやっているので、自分が出ているシーンになると気恥ずかしそうにしているのが、なんだか見ていて微笑ましかったですね。
 それにしても映画を見ている人の表情って良いなあと思う。
 映画はやっぱり夢があり、どきどきやわくわくが人間を包んでいきます。心理社会的ケアでつくる映画は「トラウマを受けている当事者がつくるフィクションの物語」、それはまさにトラウマによって突きつけられた厳しい現実よって失ってしまった「想像力」の復活のための試みでもあります。
 映画「ふしぎな石完結編〜ラマラの大地」請うご期待!
 
 さて、その足で国境を抜けヨルダンに入りました。
 ここは6年にわたって関わっている京都の団体NICCOが活動を展開していますが、そのファシリテーターのみんなに短いまとめのセミナーを提供し、その上で習熟度テストをさせていただきました。いまこの仕事は終わりを告げる準備をしており、来年の2月末で長かった支援活動を終了する予定です。そのため、現地移管と言って現地の団体に心理社会的ケアのノウハウを伝える活動を行っています。
 人に教えると自分の身につくというのは良くある話しですが、NICCOのスタッフも今人に教えることで非常に自分なりの知識をためてきていることを感じるセミナーになりました。彼らが良い形で心理社会的ケアを展開してくれることを願いながらセミナーを閉じました。
 
 いよいよ帰国です。
 このアラブ地方の暑さなど「涼しい」と感じさせるような日本の酷暑。厳しい気象の変動にどう対応していくのか、これもまた国際協力に求められていることだと思います。
 
 金曜日の朝、羽田についてそのまま11時から診療です。
 
桑山紀彦

ラッシュ試写会」への1件のフィードバック

  1. ワクワクの撮影の報告有り難うございました。上映を楽しみにしています。高温地域に海老名の名前もよく出ています!酷暑です。岐阜も凄い暑さです。どうぞ、御身体大切に!

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