今日、ついにクランクアップしました。
最後はラストシーンの一つ前、シーン番号８番で「モハマッド・ダルウィーッシュ廟」でのシーン。昨日とは違って見事なお花畑に変わっていました。１日待って良かった。
でも朝から「彼女」はご機嫌斜めです。
最後の最後までわがまま病というか、気分屋が抜けない…。うちのスタッフもなだめてすかしてなんとか笑顔にさせようとしています。彼女が大人になってもう一回この映画を見た時に、自分の未熟さに気づくと良いなあと思いながら、でもやっぱりすごいのはうちのスタッフの忍耐力と、対子どもへの強い意識です。最終的には非常に良い笑顔を引き出すことができていました。
反発されるかと思っていた撮り直しのシーンもしっかりこなし、主演の３人は３人なりにこの映画への思いを最後にしゃんと表現してくれました。
全ての撮影が終わってほっと一息。ナーセルさんのご自宅で大食事会となっていきました。サディールはサディールなりにこの映画のことを評価してくれていると思います。完成後、彼女がどう思ったか、是非ビデオに収めていきたいと思います。
これからは編集の作業です。実はこれが一番大変。カットごとの整合性を確認し、不自然をなくしていく作業。そして音楽をかぶせ、雑音をきれいにとっていく整音作業も残っています。そして何よりこれはアラビア語で演じられているので、英語版と日本語版のテロップを入れていくという作業もあります。
しかし、８月中には完成させたいと思っています。
そして同時に「パレスチナ篇～ヨルダン川西岸篇２」をつくっていくことになりそうです。
皆さんの街で、またこの映画のこと、今のヨルダン川西岸のことを伝えていけることを願っています。
明日は朝からラッシュ（粗編集版）をみんなで見て、粗出しをしたあと、専門家としてのセミナー敢行。習熟度テストを行い、そのままヨルダン国境を越えて首都のアンマンに入ります。
桑山紀彦