ロケハンとセミナー

今日は金曜日。イスラムの安息日なのでラマラの街は静まりかえっています。

午後からは家族連れがピクニックを楽しんだりと、人の動きも出てきますがそれでも静かなものです。そんな昼前から僕たちはロケハンに出かけました。明日から始まる映画「ふしぎな石~ラマラの大地」の撮影の下見ですが、このラマラという街の美しさと哀しみを感じながら巡りました。

筋書きはまた追ってお伝えしますが、今回の筋書きは、昨年の短編映画「オリーブの声」の主人公サディールを再び主人公にしてほしいと言うことと、謎の暗号文を見つけ石のかけらが見つかり最後に全て集まると光って、サディールの亡くなった従兄弟ジャセムの声が聞こえてくるという大筋だけお願いして、ほとんどのシナリオ、そして絵コンテ制作をうちのパレスチナ人スタッフに任せました。

素晴らしい筋書きに仕上がってきましたが、セリフが長い…。とても不安ですが子どもたちのやる気を信じましょう。

さて、ガザを出る直前にうちのガザスタッフ向けに専門家として「心理社会的ケア」の復習セミナーを敢行しました。

 

そしてそのあと習熟度テスト。これは今回のシリアの皆さんが日本で研修した際の評価基準として用いたものですが、外務省の資金で正式に始めて5年目、みんなの習熟道度はどうでしょうか。

まずまずの結果でしたがやはりこうして時折来てはてこ入れをしていく必要を強く感じました。これからどんどん盛んになって行くであろう心理社会的ケア。その先を走るものとしての使命をしっかり果たしてもらいたいと思います。もっともっと勉強が必要です。

 

それにしても新任の絵美さん、とてもたくましくガザの日程をこなしていきます。JICAの防弾車に乗ってガザ脱出とか、初めての割にタイトな経験をしていますが、それでもめげずに一つ一つを取り組んでいく絵美さんを見ていると、本当に良い人材を得たと確信しています。

さて、明日から撮影。どうなっていくでしょうか?!

桑山紀彦

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