ガザ地区活動1日目

ガザに入りました。

事前に言われていた空爆の影響もほとんどなく、エレズの検問所を抜けるとそこにはバスが…。今まで「回廊」と呼んでいた1キロを歩くことはなくなり、3シェケル(約100円)のバスがガザ側のPA(パレスチナ自治州政府~ラマラサイド)チェックポイントまで運んでくれます。

いろんなことが変わっているガザ。でも再びハマスが台頭してきていて、ハマスの情報部というところが「これから何をするのか」とか「どの程度いるのか」といった質問をしてきます。外国人が活動することを快く思っていないハマスはこうして、ややこしいことをしてきます。それが戻っていたのは残念でした。

さて、現在は我がフロントラインのスタッフが、ハインユニスの2つの団体に「心理社会的ケア」を教えるという事業内容で進めている活動です。今日は2つの団体を訪問しました。

心理社会的ケアでもっとも恐れることは「導きすぎ」「学校の先生のように教えること」です。それでは内面の気づきを引き出せません。でも指導を受けている団体のファシリテーターは見事にそういったことを避けるような動きを行い、活動後の振り返りでもはっきりと自分たちの役割を確認していました。

子どもたち同志のセッションにおける質問内容も適切だったし、改めて「教えられる人」としてうちのスタッフは育っているし、その指導を受けて良い心理社会的ケアが展開していることが確認できました。

この調子で事業が展開していくことを願っています。

ちなみに暑さは日本の3/4程度で、朝、夕は涼しいです。この夏の日本の異常気象についてパレスチナ人に語ると、

「高温、豪雨、津波と、本当に日本も大変だなあ。」

といわれます。空爆も大変だけれど、気象の変動も本当に人類の課題だと思います。

桑山紀彦

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