今日は久しぶりに温泉に入ったような気持ちよさでした。
それは、名古屋のお母さんたちの自主企画のステージがまさに「温泉に入ったような気持ちのよい」ステージになったからです。
毎日被災地で過ごしている僕たちにとってはある意味気持ちの休まる、ほんわりとした気持ちになる時間だったのです。当初、未就学の子どもたちがたくさん集まるという状況の中、「難しいのではないか」という意見は複数からありました。どんなに90分の短いステージであっても、未就学の子どもたちは通常15分~20分ほどの持続力が限界です。フィリピン篇のあたりでざわざわしたり、もぞもぞしたりが実は「普通」だったりします。でも、森の幼稚園の子どもたちはちゃんと最後まで聴いていました。よく我慢した、よく集中した立派な子どもたちでした。
最近気持ちが弱くなっているために、一つ一つのステージに緊張して臨んでしまう傾向があります。ましてやこれまでは絶対になかった「未就学の子どもたちが80人もいる環境」に臨んだ場合、途中で声が出たり、ざわざわ、がたがたしたらどうしようと思ってはいました。でも会場に入った瞬間から「これはいける」と思ったのです。それはまずお母さんたちのやる気が半端ではありません。おそろいの黄緑色のTシャツがまぶしく、そしてすべてが念入りに計画された流れの中で時間が過ぎていきます。僕の行動は先取りされていて、食事も、休む場所も、トイレも、歯磨きもみんなスムースにつながっていきます。学校長や理事長先生がいらっしゃって桑山と話が続いたとき、一人のお母さんがそのVIPの皆さんに、
「そろそろ開場となりますので」
と別室への移動を促されていました。これは絶対に、
「開演前は桑山さんを休ませなければならない。そのためには、このVIPの皆さんに移動してもらわなければ」
という使命感で動かれたものだと思います。通常はなかなか自分の子どもを預けている学校のVIPの皆様に移動を願うことは遠慮されがちですが、そこはきっちりと筋を通す。なんと強い意志でしょうか。
小さいお子さんを持つお母さんたちはただでさえも忙しいし、毎日が怒濤のように過ぎていきます。すべてが子ども中心の世界になってしまって何年も外の世界の出来事から隔絶されて過ごしてしまうことも希ではありません。
そんな中にいて、この「地球のステージ」の自主企画を立て、みんなで集まって話し合いを持ち、踏ん張って開場を超満員御礼にしてしまう、そのエネルギーはどこから来るものでしょうか。代表の森さんは最初から感極まられて涙目になっていらっしゃいましたが、それほど困難を乗り越え、がんばってきたんだと思います。被災地でもみんな踏ん張っているけど、ここでも自分たちが「やろう!」と思ったことに妥協せず踏ん張っている人たちがいました。被災していようがいまいが、被災地に住もうが住ままいが、そんなことはたいしたことではなく、「今自分がやろうと思ったことに一生懸命であること」が大切なのだと思います。その気持ちや姿勢は、この計り知れない哀しみの大災害をみんなで乗り切っていく原動力になると思いました。
被災地に暮らしていると、逆に被災地での視野になります。でも昨日は青年海外協力隊の訓練所で「被災地に行きたいのは山々だけど、訓練を優先させて苦悩の中にベストを尽くそうとする訓練生」の姿があり、今日は日々の子ども中心の世界の中でも、視野を広げようと「地球のステージ」の自主公演を名古屋で取り組むお母さんたちの姿がありました。
「これでいいのだ」
と赤塚不二夫のように確信したのです。そう、心痛めているのは被災地に住む者ばかりではありません。被災地にいなくても心痛め、何とか応援しようと、自分たちの住む地でがんばっている人たちがたくさんいます。そんな中で開かれた幼児を持つお母さんたちの主催する「地球のステージ」は、「私たちも何かできることがある」という強い意志に支えられたものでした。
でもふと2歳や3歳の子どもと一緒にいるお母さんの姿を見たときに、突然亮子さんのことがよみがえってきました。亮子さんもきっとこうして自分の子どもと何かを分かち合い、共に歩みながら成長したかったことでしょう。一瞬で奪われた2歳、3歳、5歳の子どもたちの命の重みがまたずしんと心の中によみがえりました。でも、だからこそ森の幼稚園のお母さんたちにはこれからも元気いっぱいで、前向きでいてほしい。それは亮子さんが願い続けてきたことだからです。亮子さんの願いを代わりに実現することは、実はとても大切なことだと思うのです。
最後に見送ってくださったのは藤原さんの書いた桑山の似顔絵でした。漫画ふうでいいですよね。
がんばる名古屋のお母さんたち!また一緒にステージやりましょうね!
明日はまた江里ちゃんと一緒に家の中で大切なもの探し。そして夕方は増田西小学校で肩もみと炊き出しです。
桑山紀彦
この日程とフットワーク、改めて感嘆再認識しました。
駒ケ根の若者・長久手のお母さん、みんな桑山ワールドに魅せられ、地球のステージに感動して、その気持ちが「何かをしなければ」という使命感を突き動かしているはずです。
この時期、これからもいろいろと違った場面に多々出くわすと思いますが、やはりステージのミッションを軸に迷わず行動してください。
昨日のステージを拝見し、時折涙が出そうなほど大変な感動を覚えました。
先生の視線は、高い山々を見たいという好奇心をきっかけに世界を巡るうちに、だんだんと人々の足元の生活に視線が移り、ついには人間の目線の高さに辿りつかれました。
そしてそこから、自分の足でできることを具体的に行動されて、それをたくさんの人と共有化するために今回拝見したようなステージを開催されているんですね。
大変素晴らしい方の公演を拝見することができ、有意義な時間を過ごすことができました。
私も高校時代を海外で過ごした際に、最初は人種や文化の違いに戸惑いがあり、人の輪に入っていく勇気がなかなか持てませんでした。しかし、ある時気付いたのが人種(外見)や文化(考え方)が違っても、同じ人間なんだということ。楽しい、悲しい、かゆい、痛い・・・人間なら同じように感じます。
これに気づいてからはいろんな人と同じ人間同志として向き合えばコミュニケーションがとれるようになり、それは今でも自分の強みとして活かし続けています。
仕事柄、いろんな国に出向くことがあり、インドも何度か訪問しましたが、公演にあったような貧困の風景はそこかしこにありました。米国との国境付近のメキシコも同様です。
残念ながら自分の場合は、先生のように直接的に行動することができていませんが、仕事をすることが回りまわってその国の様々な方々の役に立っていると自らに言い聞かせております。
素晴らしいステージ、そして、人間目線での活動をこれからも続けてください。
より多くの方が自分のできることを考え、行動するきっかけになるといいと思います。
ありがとうございました。
イギリスから応援させていただいている者です。これまでは桑山さんや明子さん宛にメールをさせていただいていましたが、今日のもりの会のブログを読み、桑山さんの「今自分がやろうと思ったことに一生懸命であることが大切」,そして「心痛めているのは被災地に住む者ばかりではありません。被災地にいなくても心痛め、何とか応援しようと、自分たちの住む地でがんばっている人たちがたくさんいます」という言葉に励まされ、是非皆さんともつながりを持ちたいとの思いで初めてブログを書いています。私の住んでいるところはイギリス南西部のコーンウォール州の小さな町、かなりの田舎ですがそれでも日本の地震、津波のニュースはこちらの人達にも大きなショックであり、これまで企画した数々の日本支援のチャリティーイベント(子供達の学校のホールでケーキや寿司やリサイクル品の販売をおこなったり、キャンドルライトのコンサートや地元の人達、子供達と千羽鶴を作るセレモニーなどをしました。来週からカフェの一角を借りてチャリティー寿司ショップをはじめます)にも本当にたくさんの人がサポート、参加してくれました。そして何よりも嬉しかったのが「いろんな国で大きな災害がある度に何かしたいとは思うものの何をしていいのかわからずに、そのまま時間が過ぎ、また何事もなかったように日常の生活に戻ってしまったけど、今回は
実際にケーキを焼いたり、鶴を折ったりしながら日本で大変な思いをされている皆さんのことを深く思う時間を持てて、日本の皆さんとつながりをもてて有り難かった。」という参加者からの言葉でした。これからも微力ながら応援をつづけさせていただきます。そして今秘かに抱いている夢はいつか桑山先生をお招きして「地球のステージ」の公演を子供達の学校で行うこと!です。イギリスの片田舎まで来ていただけるかわかりませんが、その夢を抱きつつ今、ここでできることを子供達と一緒に続けたいと思います。
震災から2ヶ月が経ちました。3月11日を忘れないように、クラスの子ども達に5月11日に話をしました。テレビの番組も、意識して見ないと避難所の現状を知る機会は少なくなっているように思います。
桑山さんのブログを通して、自分自身も現状を知り、苦悩を知り、被災された方に思いを馳せ、自分にできることを考えることができます。今日は、ステージの実行委員会の日です。
私は、カナダビクトリアから、応援させていただいております。このブログを読んで、改めて、やりたいと思うことを、今出来る事を、懸命にやることについて、教えられた思いです。イギリスのたまみさんのコメントからも、大変励まされました。ありがとうございます。
昨日の地球のステージも素晴らしかったです。昨年の名古屋市本山で行われた「地球のステージ」の実行委員の友成さんの蒔いた種が、一年後に自分が20年以上住んでいた長久手町に発芽したように思い、本当にうれしくなりました。昨日は大勢集まった幼いお子さん達の心にも「命の大切さを思う」という種が確実に蒔かれましたね。彼ら彼女達が明日の日本を・・・世界を歩んでいくと思うと明るい光のように思えてきます。森の幼稚園の実行委員の森さんはじめスタッフの皆さん、友成さん本当にありがとうございました。
昨日は、10年ほど前に森の幼稚園の同じ敷地(同じ法人内)に、植林で有名な森脇教授がいらして、植林のイベントがあったことを思い出しました。自分のまだ幼かった子供たちと多くの方々に混じって、幼木を一本一本植えました。家族と植えた木が大きく育ち、もうすっかり「林」と言えるぐらいに育っているのをこの目で確認することができ、二重にうれしくなりました。家に帰り、家族に大きく育った写真を早速見せて喜び合いました。
海外に住むたまみさんやRIKAさんなど海外の方からも「地球のステージ」を通して、ささやかですがこうやっって繋がっていられること、本当に有り難く思っています。自分も微力ですが、桑山君や明子さん、優子さん、スタッフの皆さんをこれからも応援していきます!いつか自分も今住んでいる愛知県一宮市にも種を蒔きたいと思っています。
ありがとうございました。
私は名古屋に住んでいて、震災後の3.19の大口町の地球のステージに続き2回目でした。今回は娘二人を連れて行きました。
私も娘も小学校に勤めているので、正直、幼児さんに90分のステージは難しいのでは・・・?と思っていましたが、ずっと食い入るように桑山先生とスクリーンを見ている姿には感動しました。
先生の一つ一つ丁寧に語りかける優しい口調や、声の柔らかさ、歌と映像のすばらしさがちゃんと子供にも伝わったのだと思います。
伝えたいことは、伝える側の気持ち次第で伝わるのですね。
ありがとうございます。
また、直接お会いできるまで、HPを通して応援しています。
すでに、暑くなってきます、お体お気を付けください。
名古屋のお母さんたち ありがとうございます。
桑山さんが少しでも 癒されたこと 嬉しく思います。
イギリスの田舎で 地球のステージ! できたらいいですね。
自分のできる範囲で できることを!
肝に命じます。
我が家には飼い犬が一匹いる。
雑種のメス犬であるがこいつが始末に悪い。どうも飼い犬というのは飼い主に似てくるらしい。猛烈な臆病である。
爪が伸びてきたので獣医さんに切ってもらいに行ったときのことである。まず診察台の上に乗らない。抱き上げようとすると、毎日面倒を見てもらっている優しい飼い主に噛み付くのである。なんということか。仕方なく獣医さんはこのバカ犬に麻酔をすることにした。曰く「爪きりで麻酔をしたのは初めてです」、本当にバカ犬で獣医さん申し訳ありません。
犬というのは毎年、狂犬病の注射をしなければならない。注射しようとして抱き上げてもう噛まれるのは懲り懲りである。そこで一計を案じた。
診察台の下に支えのポールが立っている。これにリードを括り付け、そうすると我が飼い犬は首を固定され動けない。次に奥の手である。後ろ足の一本を僕の手で持ち上げ、飼い犬は首から後ろ足にかけて一直線の状態になる。そこへ、狂犬病の注射を一本、背中へ打つのである。飼い犬よ、噛まれた仕返しだ、ざまあ見たか。
獣医さん曰く「こんなことをして、注射をする犬は何処にもいません」。まったくその通りである。ほとほと手が掛かる我が飼い犬である。
しかし、なぜか、可愛いのである。
わかやま なかお
温泉に浸かったように心地良く感じた桑山さん。
きっと会場にいた皆さんも同じように感じたのではないでしょうか。
心が通じ合うっていいですね。
自分がやるべきことをきちんとやるには、気持ちの強さが必要ですが、
私はいつまでも発展途上です。気を引き締めて頑張ります。
それでいいのだ!
暖かいステージになって良かったです。
私は、昨日、高校の総会でした。これで、私のPTA活動は終わりました。寂しいです。
校長から、うちの高校に被災地からの転校生が3名来た事、陸前高田の市長が我が校の卒業生で同窓会も支援活動を何らかの形で行う予定と話がありましたので、すかさず、地球のステージをアピールしてきました。
長久手町でコンサートを企画しました「もりの会」の森です。この場に投稿しても良いかしばらく悩みましたが、桑山さん・後藤さんに、そして、コンサートにいらしてくださった皆さまに御礼を申し上げたく、
皆さま本当にありがとうございました。心より御礼申し上げます。
お申し込みを頂いたのに定員で泣く泣くお断りした皆様にお詫びを申し上げたくこの場をお借りしました。
「もりの会」は「もりの幼稚園」に園児が通う母達が集まり企画したもので、後に関連の「たいよう幼稚園」の母も加わりましたが、その代表は森でしたが幼稚園の関係者ではなく、でもそのややこしさが意外と頭を悩ませました。
昨年2月に友成さんが蒔いてくださった種となったコンサートで初めて「地球のステージ」を観て、感動し今回の公演に繋がりました。
今回、私達の力となったのは、周りの方の励ましや協力はもちろん、その根底はコンサート直後の「私に出来る事は何か?」「子どもを含めた一人でも多くの人に観てほしい!」でした。「感動は人を動かす!」この言葉をわが身で実感しながら、そして、震災後からずっと気持ちの奥にある「私に出来る事は何か?」・・・「いまの私達にはこれだね!」をより確信しながら当日を迎えました。
小さな子が多いけれど、この子ども達にはきっと伝わる!子どもの力を信じよう!と話しながらでしたが、桑山さん・後藤さんには色々とご負担をお掛けしていたことと存じます。ですが、この気持ちを受け取ってくださったことに本当に感謝しています。
いつもやんちゃな小さな子ども達がじっとスクリーンを観て、歌や語りに聞き入る姿は、確実に何かがこの子達たちの中に芽生える事を実感し、友成さんの種を少しは胞子として飛ばせたかな?と思っています。
これからも、色々なところで「地球のステージ」が開催されることを願っています。
本当にありがとうございました。 またこの続きが観たいです!
「地球のステージ」の事務局の皆さんに、被災地でまだまだ大変な中お過ごしの皆さんに、コンサートを多くの方に!と頑張っている皆さんに、応援しています。心から応援しています。私はまたこれからもいま自分に出来ることは何か?を考えながら一歩を進めたいと思います。
本当にありがとうございました。
もりの会 森
また、長久手で地球のステージを囲んで、皆さんが集えるとうれしいです!森さんスタッフの皆さん、本当にありがとうございました。
ステージ本当によっかたです。
桑山さんの笑顔が、忘れられません。
ありがとうございました。またぜひのんびりいらしてください。
たしかに育児はたいへんです。
子供がいなっかたときは、自分のためだけに生きていたのに、いつの間にか子供のために必死になっている。
その愛情がいつしか周りの子供たちにも向けられる。
そして私の子供も周りの人に守られて、つながりがどんどんひろがっていく。社会とつながっていく。そのつながりは会社では得られない。
子供のおかげで、人として一番大切なものを得たように思えるのです
もりの会のパワーはどこからくるのかな
きっとそれは母親の愛情が原動力なのです。
本当に素晴らしいステージをありがとうございました。
娘が4月からもりのようちえんに入園したおかげで、この公演のスタッフに加わることが出来ました。スタッフになって1ヶ月も経っておらず、短い期間ではありましたが夫婦でお手伝いが出来、娘と一緒にあの空間にいられたことに感謝しています。
公演後のお疲れのところ、娘が何度も抱っこをせがんでいましたが、笑顔で応じてくださって嬉しかったです。何重にもなって桑山さんを囲んでいる子どもたちと、笑顔でお話されている桑山さんの姿がとても微笑ましく心が和みました。
1995年1月17日、私は成人式の二日後に、大阪で阪神・淡路大震災を経験しました。神戸の下宿先から成人式のために帰ってきていて助かった友達もいましたが、成人式後すぐに神戸に戻って亡くなった同窓生もいました。
何かしたい!しなければ!という思いでいましたが、当時はボランティア体制も整わず手探り状態でした。「学生の私でも出来ることは何だろう?」と考え、大学の教授に連れられて、避難所になっていた神戸商船大学へ行き、グチャグチャになった図書館の本の整理と、ひび割れた壁に囲まれた研究室の整理のお手伝いをしました。
残念ですが、今回の東日本大震災は直接現地に行くことは出来ません。が、遠く離れた長久手でも出来ることを考え、桑山さんがおっしゃるように、元気いっぱい前向きに、今を一生懸命生きていこうと思います。
阪神・淡路大震災の2ヶ月後、東京は地下鉄サリン事件で大変な騒ぎになり、全国放送で被災地のニュースを取り上げる時間は激減しました。今回は原発問題がトップニュースになり、被災地の様子が全国に放送される時間が少なくなっています。
被災地や被災者のことを決して忘れることのないよう、全国各地へ地球のステージを通して伝え続けていただきたいと思います。
お身体に気をつけてください。応援しています。