今日は南阿蘇中学校体育館避難所で、常に巡回診療をされていた渡邉敦永(あつなが)先生の病院を訪ねました。
現在は熊本リハビリテーション病院の地域診療部長をされていらっしゃいますが、その道を選ばれたのも震災があり、ご自身の患者様が避難所に散り散りになり、一層地域のつながりが大切であることを感じられたからだったと思います。
そのまま震災がなくて立野病院に勤められていたら、きっとご自身のそんな「地域診療の大切さ」に気づくこともなかったかもしれません。こうして実は震災がいろんな人に大切なことを気づかせてくれているのだと思います。
浄林寺にも寄りましたが、寄り合いでご不在。あとで奥様からお電話頂きましたが、琉音さんも中学校1年生となり、元気に南阿蘇中学校に通っているとのこと。
途中で寄ったいくつかのお店の皆さんが口をそろえ、
「お客さんはほぼほぼ戻ってきている。もとの観光地レベルに戻ってきているし、何よりアジア地域からの観光客が激増していて、土日は県道が大渋滞を起こしている。」
とのこと。良かったな~と思うと同時に、それでもまだ仮設住居で暮らしていらっしゃる人がいることを忘れてはならないと思いました。
でもやっぱり面と線で全て根こそぎ持って行かれてしまった津波の被害と、点で破壊が起きる地震とはその復興のスピードが違うと思いました。やっぱり地震の復興は津波と比べて明らかに速いと思いました。
とってもうらやましく思いました。
さて、夜は久しぶりの大分公演でした。
民音に集う皆さんはここでもうなずきと笑いと涙、手拍子と拍手で多いに盛り上がりました。
来年の九州公演は、宮崎?長崎?
全国のステージに通い続けて、あと6県で全ての県の「地球のステージ」を観られるという赤木智子さん(弾丸さん)は、来年の宮崎か長崎公演に賭けています!
朝一番の飛行機で戻って午後から外来です。
桑山紀彦