奈良県立郡山高等学校

今日は奈良県立郡山高等学校のステージでした。

もう何回やったことでしょうか。6回くらいになりますか。でも毎年ではないのです。前回は2年前。今の3年生が1年生の時に「1番」をみてくれているので、今日は「2番」でした。

今日も「ゼロ戦と大地」を入れ込んでみたのですが校長先生からの評価はとても高く、「とてもいいお話だった」とお言葉を頂きました。

今年新任された校長先生はとても明るく前向きで、お茶目で非常にユーモアのある先生です。専科は家庭科。大阪人かと思ったら生粋の奈良県人でした。

郡山高校の名物はなんといってもステージ終了後、45分間にわたって繰り広げられる質疑応答です。今年は2年生が活発でどんどん手が挙がります。硬軟取り混ぜたとても機知に富んだ質問をしてくる郡山高校生たちです。しかし嬉しかったのは、なかなか手が挙がらない3年生だったけれど、終わりの頃で、

「桑山さんはどんな死に方をしたいですか?」

と、

「宗教が人類に与えている意味とは何だと思いますか?」

という質問。さすが、高校3年生ですね!

しっかりと自分なりに応えさせていただきました。

最初の質問には、

「自分はこの活動を”仕事”と思っていない。”活動”と思っている。仕事には定年があるが、活動には定年がない。だから自分はあくまでこの「地球のステージ」を続け、最後はこの舞台の上で死にたいと思う。死なれた学校は大変だけどね…。」

で笑いが起きます。さすがの郡山高校生です。

次の質問には、

「人類は常に”死”を恐れてきた。しかし宗教は、その”死”に対して大切な意味を与える役割を果たしてきていると思う。死んだらどうなるのか、宗教はそこで大切な”想像力”を人類に与えてきた。それにより人は”死”の不安や恐怖から身を守り、”今を生きよう”と思わせてくれる大きな力を与えているのだと思う。」

さて、来年呼んでいただけるでしょうか。

でも2年後でも郡山高校へまた戻ってきたいと思います。この取り組みはきっと普遍的な意味を持っていると信じたいと思っているからです。

到着ロビーと一部出発ロビーがが激変した伊丹空港に驚きながら羽田に戻ってきました。

明日は都立三田高等学校、5年目に入りました。

桑山紀彦

奈良県立郡山高等学校」への1件のフィードバック

  1. 咄嗟の答えが「仕事と思っていない」とは名言ですね。
    改めてステージに対する責任感、使命感を強く感じました。
    お身体大切に・・・。

コメントを残す

あなたのメールアドレスは公開されません。必須項目には印がついています *