「閖上の記憶」トレイ移送大作戦

今日は朝からトイレを運びました。

突然そういうと何かと思うかも知れませんが、来月被災地の中で引っ越しする「閖上の記憶」~津波復興祈念資料館の建物には内部にトイレがないため、新たに制作して外に設置することにしたのです。

制作はクリニックとステージの建物を建設して下さった愛川町(隣町)の西野建築様。社長の西野さんが完全手作りで取り組んで下さいました。見事と言うほかありません。

それを2トン車に載せ、固定したところ背丈が4メートル近くなってしまいました。う~ン、不安。でもとにかく400キロの道のりを走って閖上に運び込まなければなりません。一人でハンドルを握り、マニュアル車の三菱キャンターを駆って一路閖上を目指しました。

マニュアル車は日ごろから乗っているので全然慣れていますが、とにかく縦に伸びているので、風が気になって仕方ありませんでした。それでも、120キロ出しても全然びくともしない「固定」のおかげで4時間半で閖上に着きました。さすがに疲れた~。

医者が診察もせず昼間からトイレ運んでいるというのも最高ウケるかと思いますが、何より西野社長の肝いりでつくられたこのトイレ、総木造でもう土足では上がれない雰囲気です。

新生「閖上の記憶」のために購入したプレハブは非常に美しく、その横にあって燦然と輝くトイレが並べられました。

 

いつも支援してくれている宇佐美さんがUNICを操作し、実に重さ300キロの創作トイレが降ろされました。館長、成一さん、高城さんも来てくれてみんなで仮設置しました。

これからしばらくはこの場所で「閖上の記憶」は活動を続けていきます。意外なほど広い中の様子が分かって安心しました。是非皆さん、このトイレを使いに「閖上の記憶」に来て下さいね。制作は神奈川県。片道400キロの道のりを運んだまさにオリジナルの新品トイレです。気持ちいいですよ~!きっと。

さて、そのあとは閖上中学校の撮影と空撮。本当に変わってしまった閖上の街。どこの新興住宅地か?という様相です。そして映画「ふしぎな石~閖上の海」の主演の一人、南部陽向さんのインタビューを行いました。素晴らしい陽向ちゃんの一言一言が「8年目の津波篇」の中で活きていきそうです。

明日は八戸市の光星高等学校、2年目です。まずはトラックは名取に置いておいて新幹線で往復。明日の帰りはまた400キロの道のりをトラックで帰ります。

4月22日(日)はJICA市ヶ谷の「地球ひろば」で協力隊祭りです。

13時30分~「地球のステージ」公演なので、ぜひお越しになれる方はおいで下さい!

桑山紀彦

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