東ティモールの協力隊

今東ティモールにいる青年海外協力隊の数はおおよそ30人。

全くいなかった時代からどんどん増えて今ではこんなに身近に協力隊を感じることができるようになりました。

みんないろんな苦労はあるかと思うけれど、この国に2年間どっぷりと居て活動できるということは本当に幸運ではないか、と思うのです。

出張ベースであっても18年間通い続けている東ティモールが大きく変わろうとしていることの一つに、協力隊の存在があります。

そんな中久しぶりの門上さんに会いに行きました。

メディア隊員として2年間活動した後、今はUNDPの選挙に関する仕事で再び映像の仕事をしています。選挙に関する啓蒙の番組作りをしていますが、自宅にグリーンバックの布を貼って人物合成までやってのける門上さん、すごいなあと思う。現在の隊員、上米良さんもナイスなアシストでした。やっぱり映像の世界で生きている人たちはなんかつながるなあ、という感じです。

一方で合気道隊員も継続しています。

初代隊員原澤さんが作った道は1年半のブランクはあっても脈々と受け継がれ、現在は2代目、迫田さんに替わっています。この国の警察官はこの合気道に親しんでいます。うちの現地駐在、佳世乃さんも一般開放の練習に参加しています。協力隊の地道な活動は確実に評価されています。

さて、今日は最後の夕食をダンとアイダと主に取りました。

ダンの盟友でノーベル平和賞受賞者のラモス・ホルタも昨日バイロピテクリニックを訪れていましたが、余り前向きな話しはなかったようでした。今日は夕食後テレビ局のインタビューがあると言うので、早々に局に向かったダン。内面では本当にいろいろと悩んでいると思います。

「ダン、この問題が一段落したら是非日本に招待するね。東ティモール、独立前からの20年間を医師として生きてきた人ととして日本国内を講演でまわろう!」

ダンはぜひ行きたいとのことでした。

しばらく見守るしかありません。無理のない形で、ダンが傷つかないように物事が解決するといいように思います。

今はただただ見守るだけです。

桑山紀彦

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