全国を駆け抜けて

 毎日毎日が移動移動の「地球のステージ」は、日本にあるあらゆる移動手段を駆使して、公演に出かけます。

　先週は金曜日の午後に岐阜市内の中学校でのステージを終え、そのまま名古屋まで走って新幹線で一旦京都まで。そこで念願だった京都駅前にできた「ヨドバシカメラ京都店」に寄り、再び新幹線に飛び乗って岡山へ。そこで再びレンタカーを借りて倉敷を抜け、夜に本四連絡橋を通って香川県丸亀入り。翌朝大手前中学・高等学校でステージをした後、松山まで走り松山空港から飛行機に乗って中部国際空港へ。そして再びレンタカーで愛知県豊田市に入り、夜の公演。それが終わって中部国際空港にまで戻り、翌朝の一番機で仙台に戻り、一旦山形の自宅に帰って次男の亜久里君を連れて福島の二本松市のステージへ･･･。

　う～ん、我ながらわくわくするような移動経路でしたが、今日は大変です。

　夜の8時前に心療内科の診察を終えてから仙台駅に走り、新幹線を使って夜のうちに山梨県甲府市に入らなければならいという「課題」です。

　仙台からは「はやて」を使うと大宮まで1時間20分ほど。すぐについてしまいます。そこから埼京線に乗り換え、武蔵浦和で再び武蔵野線に乗り換え、西国分寺へ。しかしその先の八王子まで行って普通は「あずさ」や「かいじ」にのって甲府入りするのが常でしたが、今回はある「現地スタッフ」の協力でものすごく早く甲府に入ることができました。それは八王子という要所に住んでいる「弾丸アカギ」です。

　赤木さんに前もってトヨタレンタカーのビジネスカードを渡しておいて、20時前にプリウス1.8を借りておいてもらいました。

　そして西国分寺で合流。僕たちはそのプリウスを使って22時20分には西八王子を出ることができました。そして一気に中央高速に乗り、甲府に着いたのは23時30分。なんと「あずさ」や「かいじ」よりも1時間以上前に現地に着くことができました。こうなると、早めに寝ることができて翌日の公演に大きくプラスに働きます。さすがに午前1時くらいに着くと寝るのは2時過ぎになってしまいますが、今日は1時前には寝られる。

　これも、いわば八王子という地域に住む現地スタッフのアシストによってできた連携プレーなわけです。ありがたやありがたや･･･。

　こうして、通常は「無理でしょう」「???」という移動経路が可能となり、公演が一つ一つ実現していきます。それはやはり現地で支援してくれるステージの会員の皆様のアシストがあるからです。

　最後にもう一つありがたかったのが赤木さんが夜食をつくっていてくれたこと。赤木さんがありがたいのは「少量にしてあること」なのです。桑山は極めて小食です。たくさん渡されると必ず余って申し訳ないし、持ち歩くことで荷物が多くなり機敏性を失ってしまいます。これは移動に徹するにあたって非常に致命的な事態になりかねません。手持ち荷物は極めて少なくしないと、体力も失われます。

　しかし常に弾丸アカギは「ほんの少量」の差し入れしかしない。これはありがたい。

ちなみにこれで明ちゃんとの「二人分」です。

　そんなわけで、明日は僕が高校時代に自転車で必死に登った「御坂（みさか）峠」の脇にある御坂中学校と、午後は瑞穂町のステージ、ダブルヘッドが余裕でできそうです。

桑山紀彦