今日は発表の日です。
早い展開ですが明日にはヨルダンに移動し、NICCOの仕事、イラク難民の心のケアに合流しなければなりません。
しかし意外なほどこの音楽ワークショップは形をなして、ちゃんとした発表会につながっていきました。まず第1班の発表は、我が「地球のステージ」がガザ戦争の時に募金を募り、そのお金で修復したエル・アマル校の4階にあるシアターで発表することになりました。何せ昨日の超現実的な歌詞ですが、あえて小さな子どもたちを観客に呼んで、他の先生たちにも来てもらいの発表会でした。
3つの班が作った歌詞はそれぞれ1番、2番、3番となり、総合的にこの曲は「すべての人への自由」となりました。
みんな堂々と胸を張って歌ってくれました。
第1班の発表。ステージの上から・・・。
第1班、大成功。
そして第二班です。第二班は1階の図書館で発表することになりました。第二班は声が大きく、その表現に身体の動きがくっついてくるのが印象的です。
まずは第二班の子どもたちの歌詞をご覧ください。
ちなみに総合タイトルは「予言者モハマッドへ捧ぐ」ですが、これまた小学校高学年~中学生のタイトルとして非常に現実的です。彼らは非常に強い信仰の気持ちを持っているので、みんなで創造の元に作り上げたこの曲は神聖なものであり、それがこのタイトルにつながっていきました。
1番「我が家」
私たちはパレスチナの子どもたち
私たちは美しい我が家がほしい
私たちはパレスチナの子どもたち
安全の元に暮らしたい
占領もなく
混乱もなく
私たちは我が家がほしい
2番「清潔」
私たちの家をきれいにしよう
私たちの通りをきれいにしよう
清潔は信頼の一部
それはとても美しいもの
そしてあなた自身へつながる
3番「安全」
私たちは安全でありたい
それと同時に平和を愛している
私たちの予言者はいつもこう伝えている
安全こそ人生の大切な礎(いしずえ)
第1班を比べるとより生活に降りてきている歌詞の内容となりました。
第2班の子どもたちとの発表が終わりました。
そして、今回は1番、2番、3番をそれぞれ1番、3番、5番として、2番と4番に「ラララ」でハミングを入れました。そこに日本の子どもたちが自ら作った歌詞を入れ込んで、一つの曲としたいと思うのです。パレスチナの子どもたちが歌い、その間に日本の子どもたちが歌う。そして5番までの曲に発展させたいと。
日本の子どもたちは、このパレスチナの子どもたちの歌詞の間にどんな歌詞を入れてくれるでしょうか。帰国後、その取り組みを行い最終的に「完成」としたいと思っています。今回のサナブリ・クラブの子どもたちも喜んでくれました。
そんなふうに時と場所を越えて日本の子どもたちとパレスチナの子どもたちが一つの曲を創ることができるかも知れない。完成の後、それをまたパレスチナの、この子たちに見てもらう。そんなワークショップとなっていきました。
だから、一旦パレスチナ側の制作と発表はこれで終了しましたが、次は日本サイドの取り組みが帰国後始まります。
そんなふうに僕たち「地球のステージ」はパレスチナと日本をつなぎ、パレスチナの子どもたちが「孤立してはいない」ことを肌で感じてもらえれば、と思っています。
乞うご期待!
桑山紀彦
パレスチナの子どもたちと日本の子どもたちの歌のコラボ!
楽しみにしています♪