ガザ入域

 いつものように深夜、テルアビブの空港に着き、ドキドキしながら3つの関門を超えました。イスラエル入国は大変なストレスが伴います。

まず飛行機を降りたところから止められてしまうこともあります。「要注意人物」は水際で防ぐというのが当局の指令でしょうから。東洋人に対する見方は分かれるところですが、ユダヤ人以外の人物に対しては目を光らせているわけです。

今回は、何ともなく第一関門クリア。そして続いてパスポートコントロール(入国審査)。ここもとにかくひたすら笑顔で乗り切ります。でもパスポートにはたくさんガザに入った証拠のスタンプがあります。それでも今回も難なく通してくれたのは、おそらく「Erez」という名前がよく分かっていないのだと思います。それがガザにある検問所と分からなければ「イスラエルに何度か入国はしている」程度ですみます。そして最後は荷物を受け取るところの直前、またセキュリティが待ち構えています。しかし今回も特に何も言われずクリア。夜中の4時ですからね。皆さんも疲れているのでしょう。

そしてテルアビブ市内の定宿について5時。突然電話が鳴りました。??日本の携帯電話の番号??

出てみると

「紀彦!誕生日おめでとう~」

お袋からでした。

「今な、時差計算してたんやけどそっちは7時やろ?」

「いや、まだ朝の5時だよ」

「ありゃ~ごめんな、計算間違えたわ~」

「大丈夫、まだ寝てないから」

「おまえも年男やな~」

「いつの間にかね~。歳はとりたくないよ」

「ガザで誕生日なんてなあ。おまえらしいわ」

ということで、これからガザに入ります。今回はすんなり許可証も発行されており、問題なく通過できるとは思いますが。やはりいつも緊張ですね。

そして入域しました。とてもスムースに。ちょっと拍子抜け。今はガザ周辺の緊張も少し和らいでいる感じがします。

そしてすごい人に会いました。ノルウェー人であのガザ戦争の時シーファ病院で働いていたマッズ医師、エリック医師を支えたロジスティシャンのダグフィン看護師です。彼とは2009年1月14日に電話で話しています。シーファ病院の様子を聞きました。そしてガザ市に入れたら、桑山もシーファで働くということで約束したのですが、ラファ市立病院の仕事があったので、結局行けずじまいだったわけです。その時に電話の相手、ダグフィンとこうして逢えるとは。巡り合わせというものです。

さて、明日から音楽ワークショップ。うちのピアニスト&編曲家の石橋優子がアラブ調の基本メロディをつくっています。子どもたちと一緒に歌詞づくりをして、曲は完成するでしょうか。乞うご期待!

ガザ110211

いつものガザ・ビーチ。冬なので人がいません。

桑山紀彦

ガザ入域」への3件のフィードバック

  1. まずは無事に入国できてなによりです。「仕事」してきてください。ご無事で。疲れたときは…オルガンの音色でも聴いてください。http://www.ustream.tv/recorded/12616661 
    誕生日、おめでとうございます。桑山さんに出会えてよかったです。 山しん

  2. Happy Birthday To You ♪
    Happy Birthday To You ♪♪
    Happy Birthday Dear Sensei♪♪♪
    Happy Birthday To You♪♪♪♪♪
    お元気で!!
    地球のステージを支援する会バンクーバー
    メンバー一同

  3. 桑山さん、お誕生日おめでとうございます。
    優しいお母様に感謝ですね。
    卯年生まれなんですね。
    今回は優子ちゃんも一緒ですね。
    アラブ調の音楽♪
    きっと楽しいワークショップになりますように♪
    お二人とも元気でね。

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