今日は山形県酒田市、鳥海八幡中学校でのステージでした。
一番機で羽田から庄内空港に飛ぶと、朝の8時30分にはレンタカーで空港を出てしまいます。さて、何をするか…。
今日は今月2度目の加茂水族館に行きました。
山形で大学時代を送っていたときサークルの仲間と行きましたが、もう閉館寸前のぼろぼろの水族館だったのに、今では全国からお客様がいらっしゃる「クラゲの水族館」として有名になりました。見事なまでの復活を遂げた水族館です。
クラゲの展示は見事で、光の使い方、ゆっくりと水槽の水を回してクラゲが揺らめくような工夫をしているところはさすが!でした。
圧巻は巨大な円形水槽に浮かぶミズクラゲたち。何時間いても飽きない見事な演出に驚きました。そして余興のように立ち寄ったアシカ&ゴマアザラシショウのこれまた見事なこと。
庄内人の意気込みで見事復活した加茂水族館は「そこにあることの意味」を強く訴えていました。ここに見に来るから意味があると思うんです。
そのまま鳥海八幡中学校に入ると、そこには庄内人の気質そのままに、質実剛健な中学生がいました。公演後の質疑応答で出た中学校3年生女子の質問。
「被災したとき、自分を支えたものは何でしたか?」
なかなかできない質問だと思いました。
たくましく成長している山形の中学生に出逢えて、ほんとうによかった。
夜には2ヶ月ぶりの次男、亜久里くんと山形市内でご飯を食べました。山形市内、深町踏切のふもとにあるレストラン「三幸」。出来たときからちょくちょく通ってきたなじみのご飯や。おかみさんはずいぶん歳をとったけれど味も変わらず「そこにあること」がとても嬉しかったですね。
先の質問への答えは、
「停電で真っ暗な名取から夜中、ほんの数時間だけ山形の家に帰る際、高速道路から山形の街の灯が見えたときに、いつもほっとして、時々涙が出てきていました。
全てを失ったら,自分は故郷に帰ればいい、そんな気持ちがずっと支えでした。だからみんなも”故郷”を大切に。」
桑山紀彦