今日は久しぶり、仙台市でのステージでした。
もう4年も続いている袋原中学校。ここには閖上から引っ越してきた人もいる学区です。
今年も素直に、素晴らしい聴く姿勢で臨んでくれた袋原中学校のみんな。最後の生徒会長の言葉も素晴らしく、必ず「また来年も来て下さい」と語ってくれることも、一つの伝統になりました。
校長先生も最後にしっかりまとめてくださり、「学校と世界の平和」「いのち」というテーマに特化した今日の4番の演目が伝える意味を、今一度確認しようと訴えてくださいました。
さて、その後閖上へ。
丹野さんが、
「あの五叉路の交差点の上の歩道橋、もうじきなくなるんだよ」
と教えてくれたので、さっそくドローンを飛ばしその撮影を行いました。上から見えてきた新「閖上小中学校」の全容。映画「ふしぎな石~閖上の海」に出演した陽向ちゃん、一花さんが来年3年生としてここへ入ります。堂々たる学校になろうとしています。
そして建ち並んできた復興住宅。もとの街並みは全くなくなってしまっている悲しみを抱えながらそれでも前に向かっていくんでしょう。
そんな中、今日は丹野さんが愛媛県立医療技術大学の学生さんを案内ガイドしていました。将来看護師、臨床検査技師を目指す学生さんがわざわざ愛媛から来てくれていました。
丹野さんの語りは今日もあくまで柔らかく、心にすっと入る力に満ちていました。多くの学生さんが静に涙を流していました。語り始めてもう5年が過ぎている丹野さんだけど、相変わらずその素晴らしい語りに今日も感嘆しながら、快晴の初秋空の撮影をしていました。
そのまま、来年以降の「閖上の記憶」の恒久的建物の設立の話をして僕と明ちゃんは札幌に飛びました。後ろ髪引かれながら、でも閖上とのつながりをまた強く意識しながら。
桑山紀彦
困難があろうと思いますが、恒久的「閖上の記憶」是非実現してください。