今日は滋賀の伊藤さんが主催された東近江市のステージでした。
滋賀の伊藤さんはバリバリの証券マンとして働き続けた後、国際協力に目覚め「地球のステージ」との関わりはおもちろん、現在では自分でカンボジアのバッタンバンにある僧院所属孤児院の子どもたちと関わり、畑を作ったり、滋賀県の高校生をスタディツアーで連れて行ったりしている気鋭の73歳です。
(2013年、東ティモール・スタディツアーにて)
単独でステージを自主企画する人としては最高齢だと思いますが、いつも年齢を感じさせない、73歳とは思えない行動力と人脈で自主企画を毎年呼んで下さっています。
「地球のステージ」の総会にも時々いらっしゃいますが、他のメンバーの方から、
「証券マンという職種から考えると、なかなかボランティアや国際協力には縁遠かったのではないですか?」
と問いかけられて、確かにそうだったと思うと同時に、
「だからこそ、ボランティアや国際協力をしっかりやりたいと思った。」
とおっしゃいます。
一回きりの人生において、証券マンとしてバリバリの「ニッポンのサラリーマン」を生き抜いた伊藤さんだからこそ、その先に国際協力があったのではないでしょうか。真逆かも知れないけれど、真逆だからこそつながったというのが伊藤さんの生き様です。
大人の皆さんはかなりたくさん来て下さってますが、今日も高校生がほとんど来られませんでした。
伊藤さんはそのことを真面目に考え、
「来年は絶対にこの人数に高校生を加えるんだ!」
と既に来年への気持ちを持っていらっしゃいます。
正直今年も自腹を切らなければならないかも知れない伊藤さん。でも伊藤さん曰く、
「自分が見たいからやる。そして今日の参加者の中で一人でも良かったと思う人がいる限り満足だ。そしてもう一つ、日ごろはなかなか「地球のステージ」の活動に参加できない自分だから、せめて年に1回はこうして自主企画でステージを呼ぶことで、直接支援になると思っている。ステージ公演を呼べばかなりの自主財源がステージに入ることがわかっているから、その点でも満足だ。」
本当にありがたい伊藤さんです。
今日はステージの途中で東近江市が大停電。実に3万6千戸が約10分停電しました。
音響が消えプロジェクターも落ちて、何もできなかったことでかえってこちらも腹をくくることができ、壇上で短い「小話」をしました。
それは、うちのスタッフの間ではよく知られている、
「津波のあとの大停電のおかげで、渋滞がなくなった」
という話し。いつかそんなこともお話しできる機会があるといいように思っています。でも停電になることはご勘弁です~。
伊藤さんと会って、自分も70代になっても今と変わらず世界と関わっていたいと思いました。「地球のステージ」を支えて下さる、とっても大事な73歳の伊藤さん。これからも永い付き合いをと思いステージが終わってから、1時間ほど近くの喫茶店で歓談しました。
国際協力のこと、人生のこと、原発のこと、北朝鮮のこと、宇宙のこと…。
本当に伊藤さんと話していると面白い。
こんな70代になりたいな~と思う伊藤さんとの1日でした。
桑山紀彦
伊藤さんの思い切りと実行力に脱帽です。
小生にはとても真似できません。