島根のみんな

出雲の中学2年生が父親を殺害してしまいました。
 今朝、京都から仙台に戻る車中でその記事を見た時、胸がつまりました。
 島根には「たいようクラブ」があります。
 基本的に青年海外協力隊から帰ってきたみなさんが、故郷の島根に戻り「地元をもっといいところにしよう」と活動しているの団体なのです。その多くが学校の先生をされているたいようクラブのみんな・・・。どんな想いでこのニュースに触れたかと思うと、息が苦しくなりました。
 同じ島根県の安来(やすぎ)には井塚さんがいます。
 「やかんみかん」というユニークな名前の活動体で、安来の環境と未来を考えています。
 伊塚さんが、どんな想いでこのニュースに触れたかと思うと、涙が出てきます。
 島根のみんなは本当にすてきな人ばかり。
 先日の隠岐島のステージもそうでしたけど、明るくて前向きで・・・。
 そして僕たちは出雲の中学校で毎年ステージをさせてもらっています。
 今回の事件が、その中学校の生徒であるかどうかはわかりません。
 でも、交通費もかかる東北から毎年呼んでくれている中学が、この出雲にあるのです。
 やる気たっぷりの先生、素直でまっすぐに聞いてくれる中学生。わざわざ出雲市内の風景と、その中学校の外観を撮って「ご当地版」にして公演させていただいている出雲市。
 今回の中学2年生が何を理由に父親を殺害したのか・・・。
 しかしいずれにしても、あの平穏な出雲の町で起きてしまった今回の出来事に、私たちは多くのものを学ばなければならないと思います。
 そしてこのニッポンが、もうこんな哀しい事件の起こらない国になるために、私たち一人一人何が出来るのかしっかり考えていかないと、と思った朝でした。
桑山紀彦

島根のみんな」への12件のフィードバック

  1. 哀しいことです。人が人を傷つけることは 精神的にも肉体的にも とても辛いこととおもいます。争いや憎しみからは何も生まれない。許すことのできる強さが欲しい。

  2. はじめましてこんにちわ♪面瀬中の2年生です。     今日はありがとうございました!!!          改めて命のおもさを感じました。            大きな国、小さな村で戦争や紛争、争いごとが問題になっていることは分かっていたのですが、あんなに深刻なほどとは知りませんでした。なので今日を通して募金活動など小さなことでもいいので少しずつそうゆうことをしていきたいと思います。長々と申し訳ないです、また来てください。 

  3. 悲しい出来事ですね。父親を殺してしまうほど、14歳はどれ程苦しんだのでしょうか?何がそこまで追い込んだのでしょう?心が張り裂けそうな思いです。何気無く放った言葉に傷つき、命の重みさえ見失うほどの苦しみって・・・。日本は恵まれた国ですが、子供たちの心は悲鳴を上げているのかもしれないと思うことが多々あります。私たち大人は子供たちに何を伝えるべきなのでしょう。どうすれば子供たちに笑顔が戻るのでしょうか?

  4. 親の有難さに気付く事が出来るのはあまりにも遅すぎる事が多い。
    親を殺してしまった子供の心の傷は消える事は無いと思うとこんなにも哀しい事はない。
    暴力で解決出来る事は何も無い。
    壊すのはせいぜい部屋の壁くらいにして欲しい。
    すごく大人な子供もいればすごく子供な大人もいる。
    どこからが大人なのかわからなくなる事がある。
    どちらにしても満たされていない何かがあるのだと思います。

  5. 桑原先生、始めまして!山形県小国町在住の”ゆまひな”です。いつもブログを拝見させて頂いております。
    明日、小国町に来られてコンサートを行われると言うことで大変楽しみにしています。
    会場では先生の体験談等いろいろなお話を聞かせて下さい。
    ではみんなでお待ちしておりま~す。

  6. 私にも中学2年の息子がいます。このニュースは胸が詰まる感じがしました。
    難しい年頃で、大人に向かう心と体のアンバランス、進路の事、友達との事、自分の生き方、自分の存在自体などなど、悩みの多い時期。怒りやイライラをぶつけても、ちゃんと本気で叱ってくれたり、慰めてくれる親もしくは友達がいれば…。今の世の中は本当に生きにくいのでしょうか…。子供達が夢を持てないでいるのも事実…。私達大人が何とかしなきゃいけないのに…。
    小泉中の子供達は悩みながらも、周りにいっぱい頼もしい大人がいると思います!

  7. こんにちは
    こないだは面中に来ていただきありがとうございました。
    暑かった中本当に
    お疲れさまです。
    夢中になって
    話を聞いていました。
    小さな国での争い事が
    多い事は大体分かっていましたが
    あれほどだとは
    分かりませんでした。
    ただ仕事をしていただけなのに
    空爆によって
    脚をなくしてしまったり。
    罪のない人たちを
    巻き込むなと思いました。
    長々とすみません。
    あと
    最後にゆっていたこと
    3年生のことですよね。
    すみませんでした。
    これからも
    頑張ってください。

  8. なんか返事しなきゃと思っていましたが、考えがまとまらず遅くなりました。といっても国語がいつもダメだったので、まとまっているかどうかわかりませんが・・・。
    この中学生はさまざまな方法で何度か学校などにSOSを発信していたようです。周りがもっとSOSの深刻さに気付いてあげられれば、お父さんがもう少し理解をしてあげられたなら、中学生がもっと別の逃げ道に気付いていたなら、こんな結果にはならなかったのにと思います。
    飛躍するようですが、ガザの状況も根っこは同じような気がします。それぞれが「このままでは解決できない、どうしようもない」と思ったときに、心の逃げ道をなくして暴力や自殺で解決しようとしてしまう。
    僕が24年前に青年海外協力隊に参加したのも、「冒険と逃げ」でした。自分の可能性を試してみたい冒険心と、日本の片田舎のサラリーマンとして生き続ける人生に対しての閉塞感からの逃げでした。だから、桑山さんと同じように、ぼくも「奉仕」という意味のボランティアがしたくて参加したわけではありませんでした。協力隊の訓練所では同じように逃げ道を探している変な人間がたくさんいて「自分は普通なんだ!」と安心したものです。その位置に足を置くとさまざまな人との出会いが有り、自分では一般から道を踏み外したつもりが、そこにもたくさんの先人の通ってきた道と足跡がありました。ただ自分が知らなかっただけで、そこにも広い世界や人生がありました。
    いま、うちの子も同じ世代であり、亡くなった父親と僕も近い年齢です。子どもたちの中には同様に親に逃げ道を塞がれ、勉強を強いられている子がいます。その親を見ると、親自体がその親の庇護のもとで勉強だけをしていたり、組織の中で勝つことだけが人生の基準と育てられてきた立派なサラリーマンであったりします。それは近代日本が経済成長を続けてきた中で育まれた教育方針の結果でもあったように思います。だからそれ以外の人生に対する目的は見つけにくいと思います。だから勝てばお金持ちになって幸せになれるという短絡的な基準になるのでしょうね。仕事はお金をもうけることと勘違いしている人がたくさんいますよね。
    みんな本当は幸せに暮らしたいと思っているはずです。でも幸せの形が見えない。習っていない。考えきれない。そのために宗教ができてきたような気もします。現代は人間が便利に暮らすために作り出した経済システムであったはずのお金が宗教に成り替わって人生を説いてしまったように思います。宗教は時々紛争に利用されてしまうけど、本当は大事なことを伝えていたはずです。個人の内面を育てることに。
    子どもたちにも、お父さんやお母さんたちにも、おじいさんやおばあさんたちにも、人生や、仕事や、命の意味を知ってもらい、幸せに暮らしてもらいたいですね。それを伝えるのが僕たちの仕事のような気がしています。だから桑山さんが見つけた“地球のステージ”を僕も伝えたいのです。
    以上 / 未来のために!と願う井塚でした。

  9. 井塚さん、コメントありがとうございました。
     ひた向きな井塚さんの生き方が、文章からどんどん伝わってきて、とても感じるものがありました。
     「閉塞感」
     その中学生を囲っていた閉塞感は、一体いつから、どうして、どんなふうにやってきたのか、僕たちは知る必要があるんだろうと思います。それは完全にはわからないかもしれないけど、この現代ニッポンを覆っている暗雲のように思えてきます。
     どうやって振り払うのか、いやその暗雲が出てこないようにするためにはどうするといいのか、ずっと考え続けていきたいです。
     ガザ地区のダルウィーッシュに言われました。
     「なに?日本じゃ年間3万人もの人が自殺してなくなっているのか!?それじゃあ戦争じゃないか。ガザ危機では今回1300人が亡くなったが、それの何十倍も多い数が亡くなっているというのは、一体どういうことなんだ?」
     日々、戦闘状態のガザに住むダルウィーッシュにしてみたら、そんな疑問になったようです。
     みなさん、誠意あるコメントをありがとうございました。
    桑山紀彦

  10. 昨日、胎内市産業文化会館で行われた「地球のステージ2」を初めて生で見させて頂きました。
    僕は桑山先生に直接会った事も無ければ、もちろん歌声も聞いた事もありません。先生の活動をブログで知り、ぜひ一度だけでも生の声を聴いてみたいと思い、昨日初めて地球のステージを体感する事が出来ました。
    2時間弱、ステージを見聴きして一番強く感じたこと、それは”人間ってこんなに変われるんだよな~”ということ。
    今ではこんなに明るい桑山先生が、若き頃には対人恐怖症で人間嫌いだったこと。
    ボランティアや国際貢献などには全く興味が無かったこと。
    それが今では人との出会いによって生き方も考え方も変わってしまう。人間って判らないもんだよな~と先生の若き頃の話を聞きながらしみじみ考えさせられてしまいました。
    人間が成長する過程での他者との交わりはとても大切なことだし、交わる事で何を感じられるのか、どのように自分自身の成長に生かしていけるのか。誰もが自問自答を繰り返しながらより良い人生・・生き方ってやつを模索し続けている。
    世の中の悲しい事件事故その全てとは言わないまでも、他者との交わりがもっともっと強ければ、きっと起こらずに済んだこともあるのでは無いかと考えてしまうこの頃です。

  11. 桑山先生こんにちわ。
    この前はお忙しい中面中に来ていただきありがとうございました。
    地球のステージ1に引き続きとても考えさせられる内容でした。
    何の罪もない人が空爆や地雷の犠牲になって足を無くしたりして、とても可哀想でした。
    サッカーをして喜んでくれる人もいれば、よかれと思ってやっていた服を配る仕事でも「同じ人間なのに…」と言う人もいて、色んな国の色んな人の事を知れてとてもよい時間でした。
    公演中3年生が失礼な行動をとってすいませんでした。
    来年また地球のステージがあったとしても卒業して観れないのでとても残念です。
    また何かの機会があればみたいです!
    長くなりましたが体に気をつけてずっと地球のステージ続けて下さい!

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