東ティモールをでてバリ島まで来ました。
金曜日の朝には帰国しています。
今回、新型インフルエンザが徐々に広がり、日本の各地で感染者が出るにあたって、「総会をやっていいのか」という意見をほんの小数の方からですが頂きました。
それを聞いて、悲しくなりました。
これまで「病気にかからないためだ」という大義名分の中で、どれだけの偏見と差別が生まれてきたでしょうか。古くは結核、らい病(レプラ)。最近ではHIV、エイズもしかりです。
「健康を守るために」
という大義名分を掲げて、実は大変な差別と偏見を平気でしてしまう人が、私たちのまわりにはいるのだと思います。
「感染者が出た地域から来た人と接触したくないから」
と言う人もいるかもしれません。しかし、今回の新型インフルエンザを厚生労働省が言うように「季節性インフルエンザと変わらない」とした場合1㎡中のウイルスの存在数を予測し、そこに感染者が出た地域の面積を比例させて、そこから3名の人がやってきた時、一体どれくらいの感染の可能性があるかと計算すると、甲子園球場の中にたった1本針が立っていて、それを踏む確率と似ています。
それでも、ある人は言うでしょう。
「踏む確率があることに変わりはない」
と。しかし、僕は思います。ガザに入った時に、
「死ぬ可能性があるところになぜ入っていったのか」
と問われました。それに対して僕は考えた末、
「死ぬ可能性もあるが、生きて出てこられる可能性もある。そして入ることで得られるものが、死ぬ可能性に対する恐怖を乗り越えたから、入った」
と答えています。だから、総会に全国の皆さんが集うことは、そこでインフルエンザをもらう可能性は全くないとは言い切れないが、きわめて少ない。しかしその総会で得られる多くの出来事の素晴らしさが、その感染のわずかな可能性を大きく上回ると信じるから、総会を予定通り開催する、というのが、代表理事としての意見です。
このままでは「インフルエンザ狩り」になってしまわないでしょうか。
初期に感染した大阪の高校生が学校に登校した時、同級生から、
「うわ、ウイルス野郎、こっちくんな!」
といわれない社会であると言い切れるでしょうか。彼らに落ち度など全くないのに、社会がこんなふうでは確実に差別対象になってしまいかねません。
神戸から来た、滋賀から来たというだけで慌ててその方の前でマスクをかける行為が、どれだけその相手を傷つけるか想像してみませんか。それでは、らい病の人々を孤島に隔離してしまった古い日本人と同じ思考になってしまいます。
「病気にかかりたくない」という一心だとは言っても、それが故に差別と偏見は形作られてきてしまったのです。無意識であってもそれは「差別」であり「偏見」だと思います。
今は正確な情報を少しでもつかんで、早まった行動をしないことだと思います。
・ 季節性インフルエンザに対する治療方針でよい
・ 若年層が中心の感染である
・ タミフルが有効である
といったことを総合すれば、土曜日に開かれる「地球のステージ」の年次総会は問題なく開かれるべきだし、つくばチームの皆さんもその方針に沿って、鋭意準備に余念が無い日々です。
もしも誰かが感染を心配するのであれば、自由意思ですから「欠席」で全く構いません。そういう自己防御を自ら“ひっそりと”することこそ、大切だと思います。間違っても「総会をやめるべきでは」などという意見をおおっぴろげには言って欲しくないと思いますし、そういったことが、ひいては無意識の中での「病者への偏見」を助長するものではないかと、僕は考えます。
対策は講じましょう。しかし余分な不安になることは避けましょう。
人類は常に様々な病気に立ち向かうことで乗り越えてきた歴史があります。そこに大切なのは、情緒的に助長された不安心にさいなまれたり、軽はずみな結論を急がないことと、正確な情報を把握することです。
現時点では季節性インフルエンザへの同等なる対策を講じつつ、総会を無事に成功させましょう。つくばチームの皆さん、ありがとうございます。私たちは笑顔で集い、この大切な時間を共有できると思っています。
桑山紀彦
桑山さん、明日は日本ですね。お疲れさまでした。
インフルエンザに関するこのブログの桑山さんの意見、大賛成です!!!
そのとおりだと私も思います。今の日本、おかしいです。そして自らを危険に陥れているようです。もっと、もっといいことがたくさんあるのに…。マスコミはそのようなことをいっぱい知らせるべきだと思います。人は病にかかってもそれを乗り越える力があるのですから…。それを私は信じています。
桑山さんのような意見をもっている人はたくさんいると思います。そのようなことも言えない社会になりつつあります。そのことの方が何倍も危険だと思います。真実のみが人を自由にします。ね!!!
桑山さん、行橋での「地球のステージ」お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。私たちスタッフの多くは、バザー会場にいて、ステージを見る・聴くことができませんでしたが、見た・聴いた人たちの全員が声をそろえて、「感動した。」「最高やった」と、言ってくださり、こちらも感激でした。共にその場にいた人たちが今までより少し、やさしい、暖かい気持ちが広がるといいですね。
また、私たち行橋教会の信者にとっては、桑山さん、松居さんとともにミサに与かることができたことが、何よりの喜びでした。
土曜日の総会、すばらしいものとなりますよ。みんなが、自分のためではなく、弱い人々・助けを求める人々のために、という気持ちでいる限り。お祈りしてます。
関西地域の方から、「総会に行ってもいいのかなあ」という心配を頂きました。
すみません、そんな思いをさせてしまって。
大手を振っていらして下さい。そして逆に複数感染が出た時、どんな思いでいらしたか。「感染地域」と言われることが、どんなことであるか、私たちに教えて下さい。
そんな情報交換の場となるような、素晴らしい年次総会でありますように。
桑山紀彦
そうだったんですか。桑山さんのところに、そういった話が来ていたんですね。
私は、この茨城の地に、日本全国から、どれほど多くのステージを応援する、たくさんの方が来てくださるのかと、わくわくしていました。
全国の中でも、ひときわ大きな「つくばチーム」のみなさんが、企画してくださった今年の総会です。
素敵な出会いと、思い出多いことを願っています。
たまたま、こんな事になって悲しいですね。
ホント残念です。・・・でも仕方ありません!
どこで感染するかなんてわからないのです。
熱などの症状がある方の参加はその方のモラルにまかせるしかありませんし、心配でしたらマスクだってあるし、手洗い、うがいはとても有効です。自分で自分を守る手立てはあります。
マスクが偏見と言われてしまえばどうもこうもありませんが、今の日本なら理解あると思うのですが・・。
とても楽しみにしていた私は残念ながら行けないのですが、いい総会になる事を祈ってます。
成功させて下さい。
待ちに待った明日の総会に参加するために今日東京に入りました。それには家族の協力(長女に犬の世話と留守番をしてもらっています)や諸般の調整をして、飛行機を予約し、まるで遠足の準備のようでした。
今日も福岡空港の滑走路は飛行機の離発着で混雑していて出発が遅れる事態でした。新型インフルエンザが日本中に広がっている報道を見聞きするにつけ、短時間で国内を移動できる手段が整備されていること、人は都会に集まりそして地方へとまた帰っていくことが自由にできるこの国であれば、今のような広がり方は想定内のことだったと思います。
確かにこの時期に全国から仲間が集うということには、危惧されるものがあるのももっともですが、私たちのように山形からは遠い九州で地球のステージとかかわらせていただいていると、年に一度の総会の場でこれまでの一年間の全国の地球のステージのことを知りたいと思いますし、つくばの皆さん&全国の応援団の方たちの想いに触れることで、これからの一年の地元での活動のエネルギーにと思っています。
準備をしてくださったつくばのみなさまありがとうございます。おかげさまで全国の方々にお会いできるのを楽しみにしています。