アエラ今週号

アエラの今週号に載りました。
 でもいろんな意味でガッカリです。
 最初田井中さんに無理を承知で「AERAに書かせてもらえないか」とお願いしました。
 優しい田井中さんは早速知り合いがいるということでアエラにつないでくれたのです。
 これまでのことをある程度きちんとまとめたかったという、その気持ちを受け止めてくれたのがたいちゃんでした。
 しかし、最初の原稿を出してかなりの部分がなおされたのは、アエラの方針と違っていたからだと思い、納得しました。
 そして何とか1ページ頂いて、写真も1枚、何とか2枚収まるかという感じで進んでいき、いよいよ校了の段階に来て、
「小泉さんの郵政事業に関する発言が飛び込んできて、次の号に回します」
 とほほ、これが「飛ばされた」ってやつなんだなと思い、しばし憤りつつも、それはアエラの方針なんで「納得」。
 そしていよいよ1週間待って、今週号ででるというその校了間際になってこんどは、
 「村上春樹さんのエルサレム賞の記事が飛び込んできて・・・」
 とほほ、やはりBig Nameにはかないません。
 ついに、村上さんの記事に「添え物」のようにくっついた形で、今週号、発刊になりました。字数はどんどん削られ、ついに半ページに、写真はそれでも1枚は載りました。あきちゃんが、必死に救急車内で撮ったものです。
 この現代ニッポンで、図らずも戦争の渦中に入り、仕事してきたのは自分とあきちゃんだという思いが強すぎたのがいけないんですね。
 村上春樹さんがエルサレム賞をとり、その授賞式の中で、
 「それでも僕は壁として立ちふさがるイスラエル人よりも、その壁にあたって壊れてしまうパレスチナ人の立場に立つ」
 と挨拶されたのは、立派ですが完全に、
 「後から来たの(者)に、追い越され~」
 と水戸黄門のテーマソング状態です。
 どうしても割り切れない。自分たちが命がけで活動し、経験してきたことは、こうしてアエラにも軽んじられ、実に落ち込みました。比べちゃいけないけど、そんなに、村上さんのスピーチが立派なの?
 こっちが命がけで書いた記事はどんどん隅に追いやられ、ついに「添え物」か・・・。と落胆しきり。
 まあ、自分が村上春樹さんのようなBig Nameではないから、こういった目に遭うんだろうと自戒しながらも、命をかけようが、貴重な経験を日本に伝えようとしようが、やはり、
「目を引く記事は芸能系」
 であり、昨今至極言われている
「アエラの低俗化」
 を身をもって体験したところです。
 そんなアエラを読んでいただきたいとは、正直思いませんが、興味のある場合は手に取って立ち読みしてみて下さい。
 ひたすら、骨を折って「それはちゃんと書かなきゃ!」と励ましてくれた田井中記者に申し訳ないところです。
 ごめんなさい
桑山紀彦

アエラ今週号」への12件のフィードバック

  1. すべてに「時」があります。桑山さんの「時」は確実に近づいてますよ。とくに今の日本。まずはまずは、いろんなことが浄化されていって…残るのは真実だけ…。その日は近いと思いっています…。

  2. アエラ読みました…記事スペースにはそんな事情が隠れていたのですね
    やはり一ヶ月も経つと忘れられていくのでしょうか?
    桑山さんとあきちゃんが体験したことは一生忘れられる事ではないでしょうし、これからも、被害にあって心を傷つけられた人たちの事が忘れられないように『地球のステージ』を通して想いを伝えていってください。
    週刊誌なんかに負けるな!

  3. 追記
    『地球のステージ3』が見られなかったから、語録集の3を買ったよとAさんに話したら、『いくら本を買っても…桑山さんがステージに来ることに意味があるのだから』と言っていたのを思い出しました。
    これからも頑張ってください。

  4. 今の日本のメディアは
    地に堕ちてると思います.
    テレビだってバラエティばっかだし….

  5. 田舎はやっぱり今日発売でした~。
    昨日ブログをみて怒り爆発の先生に、私はうなされて寝ていました。
    そして今日帰りにAERAをみつけ「買わない!」と思っていたけど先生が載っていたと言う理由でやっぱり買ってしまいました。
    ショックを受けている先生に油を注ぐだけかも知れませんがファンとして一言。
    想いが先走って冷静な先生はどこ?・・・探してしまいましたよ。
    あんまし落ち込んでいると先生のいいところまで引っぱられそうで嫌なので開き直って下さい。ものは考えよう。捉え方次第で良くも悪くも見えますのでぜひ都合のいいように明るく考えて下さい。
    それから先生の記事には血が通っています。
    本物は見抜けますよ。
    とても人間的な先生の一面でした。

  6. そうでしたかー。そういう事情があったのですね、残念ですねー。割り切れない気持ち、落ち込むご様子がうかがえます。
    私は桑山さんが伝えて下さるものをすべて見たいし、聞きたいし、読みたいです。
    明日26日は、松伏でお待ちしています!前日の今日まで、「地球のステージ」をご存じですか?って広報して回りました。三郷からも初めて観るという方々何人も松伏に集まります!
    お気をつけていらして下さいね。みんな元気に桑山さん方々をお待ちしています!

  7. 凄腕@春日井です。
    アエラの記事、読ませて頂きました。
    半ページの記事で確かにずいぶん扱いが小さいとは思いますが、
    私は、先生の訴えたいことは伝わっていると確信しました。
    記事にならないよりは、こうしてなったほうが良い訳ですから、
    コレはコレでごっくんと飲み込んで、
    次!行きましょう!!!
    3月1日の大口町のステージを楽しみにしております。
    再会を願っております。

  8. ご自分の中から湧き起こる「自負心」 をどうしようもないやるせなさで、
    苦しい程に見つめてもいられるでしょう。だから正直にこのように文章にも出来るのでは
    ないですか。そこが偉いとおもいます。
    マスコミの低俗化は募る一方の世にあって、その傾向を承知の上でも、誌上掲載に関して無下に扱われたことは想像に余る
    悔しさ、腹立たしさだったでしょう。それが人間の赤裸々な姿です。先生なら必ずこの試練は乗越えられると信じます。
    村上春樹は、政治、経済をはじめあらゆる分野でそのパーフォーマンスの巧妙さにかけては世界の1,2を争うイスラエルの政治家達による一つの作戦に載せられたものとおもう。世界各国から浴びている非難、その中でも勇敢にも日本の作家(私は名も知らないし、なにも読んだこともなし、読みたいとも思わない)が声を大(?)にしてわが国を非難攻撃した。しかし、わが国はその勇気に感謝し、敬意を表する事によって、この戦争の意義をより深く見極め、アラブ、イスラエル両国の今後の在るべき姿を世界中の非難の中にこそ公正に、友好に求めるものである云々。。。。と言ったプロパガンダ。これは私の感じですから、間違っているかもしれません。
    本物の物書きならこんなちゃちな賞なんか受け取らない、と私は思う。自らを著名な文学者と見做したい、見做されたいなら、
    本気で夏目漱石なり、インドのタゴールなりをじっくりと勉強されたい! 

  9. はじめまして。
    先日、北九州で行われた地球のステージを拝見した者です。
    私はそのステージを、知人の紹介で全くの予備知識もなしにお聞きしました。
    本当に、心の底から揺さぶられました。感動しました。1人でも多くの方に聞いてほしいと真摯に思いました。
    先生の言葉に大きな力を感じました。
    先日、北山耕平さんという方のトークライブを拝見し、「口承」の持つ力についてお聞きする機会がありました。
    広くたくさんの人に伝えるためには文字の持つ効果は偉大です。
    今回アエラの掲載の形が思うようにならなかったのは残念ですが、先生がされている地球のステージは、それを遙かに上回る効果を波及しているんじゃないかと思うんです。
    知ったような物言いですみません。
    でも、本当に心から応援しています。
    あのステージを聞いて、私でも何かできることをしたいと思い立たせていただいて感謝しています。
    God bless you!!

  10. 春の兆しが感じられるようになり、小鳥たちの歌を聴き安心してましたら、昨晩は
    また、冬に逆戻り。2-3センチの積雪でした。今、美しい雪景色の森の中を歩きながら、今回のアエラの扱いについて考えてきました。
    わたしはこのアエラという週間誌があることすら知りませんでしたし、村上春樹という作家の名前もはじめて知りました。
    日本では知られてるかもしれませんが、世界を舞台にした場合、とても小さい存在なのではないでしょうか? 
    エルサレム賞とかいう賞を受賞して、
    イスラエルに対し、ちょっと
    文句を言ったということで、勇気があると騒ぐのも大馬鹿な話です。
    本当に勇気があるなら受賞を拒否した上で抗議すべきです。
    桑山先生や後藤さんが示された本当の勇気を
    知る人たちは相手にしてません。
    きちんと見ている人はたくさんいます。
    こうして、メディアの力関係で報道されない
    ことが多くあることを皆さんに知っていただけた良い機会と思います。
    ですから、一人一人がメディアとなって、
    正しいことを伝えることが大切です。
    ”地球のステージ”の活動は何よりも
    人と人との心を繋いでます!
    先生、気をとりなおして、前に進みましょ!5月24日の”ありがとうの物語”上映にむけて、こちらも、みんなで頑張ってますよ。 

  11. 桑山さん、いつもありがとうございます!!
    「地球のステージ」を知ったのは、山梨の桑山さんの応援団長の、えっちゃん(Kさん)からでした。
    と言っても、えっちゃんを元々知っていたわけではなく、ある山梨のグループのメーリングリストに登録していたため、そこに彼女が書かれたメールが流れてきました。
    その文面から、一人でも多くの人に見てもらいたい想いが伝わり、チケットが○枚欲しいと連絡をしました。
    HPを拝見し、素晴らしい活動をされていることに感謝の思いでいっぱいになり、
    また、ユーチューブの動画で桑山さんのお姿を拝見した時は感動して涙がポロポロこぼれました…
    本当に有難いなと心の中で手を併せました…
    地球に住む人たちを救おうとしている“地蔵菩薩”です。
    アエラは、えっちゃんから見せてもらいました。
    桑山さんの言われることが良く分かります。
    命がけで救援活動されたことは、誰にでも出来ることではありません。
    桑山さんの愛と勇気は見事です!
    ガサのことが他人事でなく、自分と同じ地球に住む人間に起きていることです。
    自分達だけ良ければいいのでしょうか?
    わたしはたまたま日本に生まれただけで、もしかしたらガサに生まれていたかも知れないのです。
    「アエラは何も分かっていない、売れさえすればいいのか!!」
    と拳を振りかざしたくなります。
    でも…
    でも、全てはこんな怒りの発端の“心の戦争”が始まりで…
    大きな大きな“戦争”になってしまったのではないでしょうか…
    お互いに分かり合えたら戦争は起きない。
    分かり合えないから戦争に発展してしまった。
    「分かってほしい」「分かってほしい」のぶつかり合いなのですね。
    わたしは、桑山さんの記事は小さくなってしまいましたが、
    そのことは神様がそうしてくれたんだと感じました。
    小泉さんのお陰様で次号に延び、
    村上さんのお陰様で、多くの人が「地球のステージ」「桑山さん」のことを、“ついで”に読まれたと思います。
    “ついで”でもいいんです。
    先ずは知ってもらう事が先決です!
    もし、予定通り延びずに1ページの記事が載ったとしても読んで頂けなければ意味がありません。
    「地球のステージ」を応援してくれている人だけが読んでも…
    そう考えると、桑山さんの“多くの人に知ってもらいたい”という願いは達成されたのですね!
    小泉さんも、村上さんも、桑山さんのためのステージを作ってくれたのだ、とわたしは感じ嬉しくなりました。
    物事には色んな見方があり、見方を変えると“味方”になります!
    日本には“負けるが勝ち”ということわざがあります。
    今回の一連の出来事はそうではないでしょうか…
    一つだけ願い事を叶えてくれるとしたら
    わたしは「世界平和とわたしの心の平安」です。
    桑山さん応援しています。
    一緒に顔晴(がんば)りましょう^^
    そして…
    「愛と勇気」をありがとうございます!!

  12. いきなりすみません。
    地球のステージは数年前に拝見させて頂きました。
    心揺さぶられ、自分に出来る事を改めて考えさせられました。
    パレスチナ渡航中もずっとニュースとブログを追っていました。
    心のどうしようもない葛藤と揺れが伝わってきてパレスチナの人々の今後をちゃんと私も見続けていかなくちゃと無力ながら思いました。
    アエラ読みました。
    アエラの低俗化・・・メディアの在り方・・・・なるほどとも思いました。
    でも、桑山さんには桑山さんの、アエラにはアエラの今の在り方、もちろん村上春樹氏だって、彼なりの『立場を踏まえた上での』表現の仕方があったのだとおもいます。
    日本人医師桑山紀彦がパレスチナで果たした役割と、
    世界の村上がイスラエルという地の授賞式で『パレスチナの側に立つ』、と明言したこと、方法は違えど、どちらも評価すべき行為で優越を述べるべきものではないとおもいます。

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