響き渡る地響き、立ち上る黒煙、ダルウイーッシュやムンザ、ジハード、マジディ・・・。長年付き合ってきた仲間たちが住むガザの街は、目の前で攻撃にさらされていました。
空爆の瞬間
BBC、CNN、AFPという世界の通信社が一斉に撮影を始め、立ち位置を決めてレポーターが語り始めました。
ここはガザを眼前に臨むイスラエル側の最前線、スデロトの小さな丘です。イスラエル軍に厳しく入域制限されているガザ地区は、もはや誰も入ることができず、結局今日もいつものようにエレズの検問所に向かいましたが、早々に追い返されました。エレズは民間の警備会社がその管理を委託されていたのですが、社員がすべて退避してしまい、今は誰もいなくなっているのです。だから「許可が得られない」ということではなく、「人がいないので閉鎖されている」という表現があたります。
続いてカルニの検問所に向かいましたが、すぐそこを戦車隊が走り抜け、すでに戦争状態です。
集結する戦車隊(クリックで少し大きくなります)
案の定入域は厳しく制限されており、ここも通過は不可能でした。ガザ北部からの通常入域ルートは、やはり完全に塞がれており、もはや残る可能性は南部エジプト側からのラファ検問所のみです。火曜日にはヨルダン経由でエジプトのカイロに入り、水曜日には陸路でラファを目指します。
今日、ダルウーッシュからの招へい状がFAXで届きました。アラビア語で書かれてはいますが、
「この者をラファの惨状に対する医療救援者として正式に招へいする」
という内容になっています。
そのダルウイーッシュの気持ちに応えるため、できるだけの可能性を図ってみます。
今回のもう一つの受け入れになってくれているNorwac(ノルウエー救援協議会)のガザ駐在スタッフ、ダグフィンとも電話で話しました。
「毎日毎日砲撃や銃声で大変だ。こっちは24時間で働いている。マッズ(ギルバート)とエリックは昨日脱出できた。今日は新しいノルウエー人とベルギー人の医師が到着した。相変わらずの惨状だけど、何とかやっているよ。今はどんな人材でも必要だ。精神科医もものすごく重要だ。もしもラファ検問所を通ることができたならば、シファー病院から救急車で迎えに行くので、よろしく」
今のところ、こんな状況です。
桑山紀彦
目の前まで来ましたね。気を休める暇など無いと思います。でもあわてずいつものように冷静に機敏にのりちゃんなら大丈夫。とにかく無事にいてください。無理をしないでください。北海道では雪の晴れ間が見えています。天を仰いでこの空はラファまで通じている。世界中がつながって「やめろ、やめろ」の大合唱を今する時です。私も自分にできることを自分の範囲でやります。北海道の応援団長より
いよいよなのでしょうか・・・
緊張してきました。決して無理をなさらないで下さいね。
何もできない状況のイスラエルを陸路で抜けて、ヨルダンに入りました。
これからエジプトのカイロに飛び、調整作業を経て、明日朝一でエジプト側の国境、ラファ検問所を目指します。「途中で止められるのが通常」「国境には近づけさえしない」といわれているので、今回はそこで足止めかもしれません。
でもその国境のすぐ向こうのダルウイーッシュから、「待ってるぞ」の招へい推薦状を出してもらっている以上、できるところまでやってみます。
でも皆さんが言って下さっているように、無茶してはならないと思っているので、「何か成果を挙げなければならない」という思いに駆られすぎて無謀なことをすることはいけないことだとは思っているので、その時は停戦を待ち、次のアクションを考えます。
桑山紀彦
無謀な行動にでられることはないと信じて
ましたが、このお言葉を聞いて、少し
安心しました。
ご自身のお体を大切に! 皆さんで
見守ってます。 祈ってます。
日本は全国的に寒いです。高山も積雪があるようです。
桑山さん、ご自分を客観的に見ることができるんですね。
(かつての総理もこんな言葉を言っておられましたね)
少しゆとりをもった気持ちで見守ることができそうです。
20日のオバマ大統領就任が停戦に向けての何らかのきっかけになるのではないかと期待しています。
そのころには帰国しなければならない日程になりますね。日本では盛りだくさんの「お仕事」が待っていますよ!
お仕事だけでなく、私たち大勢の「人たち」も待っていますから!
どうぞ、お気をつけて! ネッ!!
トップページの片隅に見つけましたので、このページからお知らせしますね。
『ガザ危機に対する緊急救援および支援募金』
ガザ市立シファ総合病院やラファ市エルアマル教育財団に対する緊急支援募金をお願いします。この度のイスラエル侵攻により、ガザ地区で多くの人が亡くなり、けが人も数千人にのぼり、医療救援物資の不足により満足な治療を受けられずにいる人々が多くいます。シファ病院ではパレスチナ人医師・看護師をはじめとし外国人医師らによる治療も懸命に続いていますが、連日の侵攻により患者数は増える一方です。ガザ地区内に入る目処がたち次第、具体的に支援活動に入りたいと思います。長年活動を続けてきた「ラファ」での支援も今後行っていく予定です。
つきましては皆さまのご協力をお願いします。
【郵便局】
郵便振り込み:
口座番号:02260-1-87792
加入者名:地球のステージ
*通信欄に「パレスチナ緊急支援」と明記ください。
日本にいてもできる支援のひとつです。できることから行動しましょう。
Marilyn さん、お知らせありがとうございます。
桑山さんやakiちゃんを心配し、地球のステージで出逢えたパレ
スチナの子どもたちの無事を祈り、ガザの様子をなぜトップに報
道しないのか?と不甲斐ない思いで日本に居る私たちにもできる
素晴らしい支援方法ですね。
確かにトップページにありましたが、毎日すぐブログを開くので
気がつきませんでした。
応援団以外の方々にも広くお知らせして、「何かできることはな
いのか?」
と考えていてくださる日本人の熱い思いを行動につなげましょう!