今日は能力強化研修2日目。
アイダが中心となり、笑いと静寂を繰り返しながら、非常に重要な地域保健の知識を学んでいきます。この道に出たら、アイダを他において教えられる人はいないだろうというほど、すごい知識量です。村から来たみんなは、健康を守るという自分の役割を強く感じてくれたように思います。
それを受けて午後からは、いよいよドクターKがPSFの啓蒙ソングをみんなと作るというワークショップが始まりました。
みんな音階はかなり正確だけれど、メロディに合わせて曲をつくっていくということは経験がほとんどありません。曲を6パートくらいに分けて、メロディを覚えながら、もうそこですぐに歌詞を乗せていきます。その方がわかりやすいことも発見でした。
そしてできあがった曲
Hananu PSF Ermera
Hau nia uma iha foho. Hau ema PSF
Hakarak aprende hodi. Dezemvolve suco no aldeia
Saude diak, moras la iha. Familia sai forte tebes
Koidado a’an hodi proteze. Ita nia saude
Suco saudavel familia saudavel, nasaun sai forte.
Hodi foti povo Ermera.
エルメラ健康増進の歌
私の家は山の中にあります。そして私は健康増進員。
私は村と地域の発展を学んでいる。
健康であること、病気がないこと、すると家族は強くなる
病気の抵抗力をつけることで健康に気をつけていこう
健康な村、健康な家族
エルメラの人々の健康増進のために、たった一つの健康が大事!
う~ん、真面目な歌づくりになりましたが、みんな真剣にそして楽しそうにうたってくれていました。ちなみにメロディはジャワ島で発祥した「アヨ・バンキット」のメロディです。この曲が歌い継がれていくことを願います~!
さて、夕方JICA理事長のレセプションに招待して頂きました。
「現場=Gemba」という言葉を大切にする気鋭の北岡理事長。長くお話しさせていただきました。今後のJICAとのつながりに期待が持てる感じでした。
そして現れたノーベル平和賞受賞者ラモス・ホルタ氏。
すかさず、座がほぐれたときにダン先生の件を相談させていただきました。
ホルタ氏曰く、
「ダンの苦悩もわかる。でもオーストラリア人理事たちの言っていることも正義がある。私としてはどう関わっていいかわからないレベルのことになっている。」
とのこと。非常に厳しい状況です。
来週月曜日、ダンはどう動くのか。バイロピテのスタッフはどうするのか、緊張の日々が続きます。でも桑山は帰国しなければなりません。
明日、ダンには会いますが、今はひたすら言葉で応援するしかできない自分が情けないです。
桑山紀彦