昨日は霞ヶ関参りでした。
午前中は霞ヶ関ではありませんが、イスラエル大使館に出向き、外務省の菅野さんと共に、現在のイスラエルにおける滞在許可についての折衝でした。相手は永いお付き合いのイスラエル・ストロロヴさん。僕たちはパレスチナを支援しているけれど、もちろんイスラエルの人々と仲がいい。この感覚は大切にしていきたいと思っています。
「地球のステージ」の熱意が、イスラエルという国に伝わるようにと踏ん張っていました。
そして午後からは復興庁。
今回県からの助成金が全て落ちて唖然としていますが、いつまでも呆然としていても仕方ありません。まずは行動あるのみ。霞ヶ関の復興庁に直談判に出かけました。
復興庁の被災者担当の長岡さん、宗片さんは実に丁寧に僕の話を聞いてくださり、可能性のある支援の道をいくつか示してくださいました。もちろんそれで助成が決まるわけではないけれど、こうして中央官庁の方に、自分たちの活動が直接説明できて嬉しかったですね。
お二人ともこれまでの5年を大変高く評価してくださいました。
これから一生懸命申請書を書いてなんとか助成金を得ようと決意を新たにしました。
そして丹野さん。
「県に陳情には行くけれど、それは助成金が落ちたぞ!金よこせ!という陳状をするべきではない。自分たちがこんな活動を行い、多くの人がそれを認めてくれているんだ。私たちには集う場所が必要なんだ、ということを訴えに行くべきだ。」
まさにその通り。
約束を違えて800万円を落としてきた県の対応ではありますが、それに拳を上げるのではなく
「これは”自立してやっていきなさい”というメッセージとして捉えたい」
ということです。
もちろん僕も冷静になればそう思っていましたが、一番「閖上の記憶」を大切に思っている丹野さんがそう言うのです。
この思考、このバランスがある限り、私たちはきっとやっていけると思う。
まずは陳情。そして復興庁への申請。出費の抑制のための方策。収入の増加のための方策。これに取り組む絶好の機会であろうと。それが2年早く、予告もなく来たことはショックだったけれど、元々県も「あと2年で終わります」と言っていたのだから、それが突然落ちても何れ来るものが早く来ただけ、と考えれば何も迷うことはないのでしょう。
これから僕たちは今回の出来事を前向きに捉え、
「自立運営を可能にするための絶好の機会!」
と捉えて、助成を突然落とした宮城県に逆に感謝するほどの気持ちで取り組んでいこうと話し合いました。
こんなにみんなの気持ちが一つになれたことはなかったし、僕も復興庁に行く機会を得て復興庁の人々がどんな施策を持って、どんな期待をしているのかもよくわかったし…。
そう考えれば、きっと道は開けていくと信じています。
800万円がスポンとなくなったけれど、それを上回る程の資金を得られるように頑張っていきたいと思います。
皆さん、是非応援を!
桑山紀彦
すばらしい冷静沈着な思考~陰ながら応援します。