宮城県への陳情

今日、宮城県に陳情に行きました。

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 館長の小齋さん、遺族会の丹野さん、番人の皆さん、閖上あみーずの皆さん、うちの事務局からは絵莉香さん、高城さん、そして海老名から駆けつけた明ちゃん…。

 みんなで気持ちを一つにして、県議会議長に嘆願書を手渡しました。

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 小齋館長と丹野さんが必死に訴えること、それは

「助成が落ちた。これではやっていけない。だから助成を再検討してほしい。」

 と言うことではなく、

「今や”閖上の記憶”は大切な語るための場所、集うための場所である。それを今の時点でなくすことは、未だ語れていない多くの被害を受けた人たちの復活の機会を奪うものである。だから宮城県としてもこの”閖上の記憶”の存在そのものを認知し、適切な支援をしてほしい。」

 ということです。

 

 それでも今朝、復興第2班の芳賀さんからは、

「部内で検討しましたが、決定は変わりません。」

 という答え。まあ期待はしていませんでしたが、それが現実です。

 前任者の大江さん(現在塩竃保健所勤務)との口約束、

「後半の3年間は毎年100万円ずつ減らしていきますので、3年後にはしっかりと自立してください。」

 という指摘を受け止め、そのロードマップでやってきたものが、1年が過ぎた時点で突然こんな事態に…。

 しかし繰り返しますが、これは「突然ではあるけれど、自立の時は来ている」というお告げのようなものだと理解していきたい。それは、小齋館長も、丹野さんも番人さんも、事務局のみんなも同じ思いです。

 高潔で崇高な精神に立ち戻れば、これを絶好の「自立のための機会」ととらえてできることをさらに見つけていく、その時期に来たということですね。

 

 桑山は昨日、さっそく海老名市役所に出向き、海老名でも有数の大企業を紹介していただけないか、相談に行きました。RICOH、XEROX、メグミルク、コカコーラ…。様々な大企業が拠点を置いている海老名市です。どこかとつながれる可能性を模索し始めました。

 こんな動きをするようになったのも、今回の突然の助成中止の「おかげ」ととらえよう。そんな団体としての気持ちのまとまりが、最高の財産だと思います。

 

 何をやっても揶揄する人間はいると思いますが、こうして気持ち一つに嘆願書を持って、県庁に出向く多くの仲間がいることが最高の財産です。お金には換算できない価値あるものを得ているという点において、私たちは助成は失ったけれど、別の大きなものを得ていると感じています。

 

 どういう形でお願いすることになるかはわかりませんが、皆様のお力をお貸し下さい!

 

桑山紀彦

宮城県への陳情」への1件のフィードバック

  1. 迅速な対応ですね。
    有史に残る大震災の遺構をどう残すべきかを、一地区の問題としてとらえるのではなく県全体の歴史の視点からぜひ取り組んで欲しいものです。

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