川嶋あいさんとの対談

JOCA(青年海外協力協会)主催の東北キャラバンで、歌手、川嶋あいさんとの対談がありました。
川嶋あい
対談の様子
 両親を亡くし、それでもあきらめないで歌手の道を進み、渋谷の路上ライヴを1000回やって、日比谷公会堂も成功させ、ヒットを飛ばしてきた若き歌手です。
 現在カンボジアに学校を建設し、今後は私たちが拠点とする東ティモールにも学校を建設するといいます。タフな人でした。
 でも大変共感したのは、
「ボランティは、まず自分のためでいいと思う」
「自分の方が勇気づけられ、”途上国”と呼ばれる国の人たちに励まされている」
 といったところに、すでに視点があるところでした。
 僕がそれに気付いたのは、24歳で医者になり、フィリピンに行くまでわからなかったわけですから。
 知名度もある売れている歌手の川嶋さんには、とにかくその業界の中で突っ張っていただいて、そういった「国際協力」が実は、とても身近な気持ち「見て見ぬふりしないで生きていこうというものに根ざしているだけなんだ、ということを体現して欲しいと思いました。
 楽屋で打ち合わせをした時に、聞いてみたんです。
 「僕も、”地球のステージ”を全国展開し、年間250回の公演を行っていますが、”依頼がこなくなったらどうしよう”という不安をいつもいつも抱えています。川嶋さんは”売れなくなったらどうしよう”という不安はないですか?」
 と率直な質問でした。
 するとまだ22歳だというのに、しっかりとした姿勢で、
 「それは不安です。でもいいものを創ろうと努力します。それでも売れないとなったら、その時はNGOの世界に入り、そのスタッフとして働きます」
 彼女にとって国際協力やNGO活動は、一つの「生きざま」として受け止められているわけです。
 嬉しかったですね。
 彼女が歌手としてちゃんと活動していけたら、いつの間にか軽く、薄っぺらになってしまっている日本の芸能界もまだ可能性があると思いました。
桑山紀彦

川嶋あいさんとの対談」への2件のフィードバック

  1. 地球のステージ映画の動画YuTubuで拝見しました。最高ですね~心のなかが揺れいつの間にか涙が出てました。
    YuTubuで地球のステージ、桑山さんの活動をもっと拝見したいですね~お願いします。

  2. 複雑です。   芸能界に何か嫌な事でもありましたか?
    芸能界の事情は全く知りませんし、関心も無いのですが、川嶋あいさんの事も名前だけ・・・
    国際協力・・別世界のこと・・   でも先生のステージを観て初めて関心を持つ事が出来たのです。見てみぬふりをすると言うより、実にはずかしい話ですが、「知らない」方が当たっているのです。情報は多いですが、 怖い  印象だけが残り、縁遠くかけ離れた世界の様に思っていました。
    関心を向けるきっかけもなかった。 しかし、ステージでの先生の語りからは、肌の色が違っていても同じ生きている人間。考える事だってそう違わない、とても身近に伝わって来たのです。そのステージだって、すばらしいタイミングで知る事が出来たから奇跡的。もしステージが映像だけで歌っていなかったら「そうなのか」で終わっていたかも・・
    どれだけ関心が向けられるか・・そして、どう考え行動出来るのか・・
    依頼が来なくなったらどうしよう・・と言う不安を抱えておられたなんて・・よく考えれば、それはそうですよね。歌手 桑山紀彦さんでもあるわけですから。しかし先生のステージは誰にもまね出来ません。こんなにも心のうたを歌う事が出来る人はいないと思うから。どんなアーティストよりピカイチです。ステージがなくなったら困るなぁ~。
    ドクトルKさんは、そのままがいいと、どこかで思っている私がいるのでした。 やっぱり複雑・・

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