学校の中の小さな戦争

今日は診療の合間を縫って、心理社会的ケアの予行演習をしました。

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 心理社会的ケアは2次元、3次元、4次元と軸を増やしていきながら、子どもたちの表現力を引っ張り出していくものですが、その導入は「写真言語法」というものです。これはたくさんの写真を使って、自己紹介をしたり、その「主人公」になりきったり、吹き出しを使ってその人に、今の自分が最も伝えたいことをしゃべってもらったり、数枚の写真を組み合わせて物語をつくったり…。

 これは二次元の表現形式ですが、描画(絵を描く)の前に位置づけている、とても大切な表現形式です。

 今日は受け付けの赤木さん、国際事業担当のつかささん、事務局長の明ちゃんに参加してもらい、僕がファシリテーターをやってその予行演習をしました。それは、今日本で問題になっている「イジメ」によって心的外傷を受けた日本の子どもたちの心のケアを実践するためです。

 実は今日、実際にいじめられて強い心的外傷を受けて学校に行けなくなっているある小学生が来るはずだったのです。でも雪のため今日は来られなくなったので、急きょスタッフ間で予行演習を行いました。

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 明ちゃんの「吹き出し法」がなかなか良い感じでした。

 

 こうしてこれから「地球のステージ」と桑山は、日本の学校の中に起きている「小さな戦争」によって心的外傷を受けた子どもたちの心のケアを専門に行っていきます。それもまた、一つの「戦争の被害者」であり、国際協力が役に立つことのできる分野だと思うからです。

 

 世界の紛争、災害の地、東日本大震災で培ったこころのケアの手法「心理社会的ケア」は、いま学校で傷ついた子どもたちの心のケアに向かうことになりました。

 

桑山紀彦

学校の中の小さな戦争」への1件のフィードバック

  1. 将来を担う子供を重点的にケアする方針は大賛成です。
    それにしても近頃嫌ないじめや事件が多すぎます。

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