双葉高等学校は今年創立93年を迎えますが、来年3月で休校します。
現在在校生は11人。最後の3年生です。でも決して「閉校」と呼ばず「休校」であるところに、双葉人の意気込みを感じます。その休校記念の大切な式典に呼んで頂きました。この90年あまりの歴史の中で卒業した多くのOBが開場に集い、マスコミも各社カメラをたいていました。これが今の「フクシマ」です。
今日は目の前の高校生が未来を築いていけるような内容にしようと言うことで、「ルワンダ篇」「ミャンマー篇」そして「東ティモール篇」とつないでいきました。今日は1時間しか公演時間がないので、このあと双葉高等学校の90年あまりの歴史の写真をつないで「ねがい」に乗せました。多くの皆さんがその歴史に自分の青春を重ねて涙していらっしゃいました。
これが福島第一原発の被災地の姿です。
私たちは決してこのことを忘れないで、日々を生きていくべきなのだと思います。既に過去のことのように思ってはいけない、「今」の被災地の現状です。
桑山紀彦