シーン分けとロケハン出発

今日は明日から始まる撮影のための前準備。

シナリオから絵コンテを起こすための話し合い~「シーン分け」といいますが、それにまず取り組みました。

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 今回はラファのゴミの多さに疑問を抱いた5人の子どもたちが、様々な大人との出逢いによって目覚めていき、自分たち自らが街をきれいにするための運動を起こしていくというシナリオの内容です。桑山が書きました。

 シーン分けが終わったら、次に街に出かけ「ロケーションハンティング(ロケハン)」です。みんなで話し合いながらこのシーンがどの場所でふさわしいかを見つけていきます。

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 今回の見せ場はいくつかありますが、その一つにモーメッドの店でのロケがあります。

 モーメッドはタハニと同級生。2003年の心のケア開始、第一期生です。先日の富山公演で久しぶりに復活した「海を見に行った少女たち2016年版」で、「第一期の子どもたちは誰一人として兵士にならなかった」というお話がありますが、その「兵士にならなかった」一人がモーメッドです。彼は友人と共に目抜き通りで衣装屋さんを営んでいますが、今回の映画の誘いに、

「フロントラインの心のケアのためなら何でもするよ!」

 ということで、出演となりました。ロケハンも無事終わりました。

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 続いてのロケハンは「アル・バユク」へ。

 知る人ぞ知るお百姓さんのヤシーンと子どもたちが出逢う農園。そう映画「ふしぎな石~ガザの空」で人気の高いお百姓さんヤシーンに再び登場してもらい、子どもたちと出逢います。

 こうして、前作とのつながりを作りながら、半分が「ゴミ問題」という現実。半分が「子どもたちにはセリフがある」というフィクションで構成していきます。

 それはあくまでこの活動が心のケアのためにあるわけですから、フィクション~空想の要素が大切です。そこに子どもたちの表現力や想像力の高まりを盛り込み、お互いが話し合いながらセリフや立ち位置、やりとりを構成していく。まさに「映画制作を通した心のケア」を今回も行う予定です。

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 15分ものの短い内容なので、明日と明後日で撮り上げてしまいますが、灼熱地獄のラファにおいてまたまた厳しい屋外撮影の日々です。

 

 第一期生、モーメッドの思いを聴きとめ、2014年の「ガザ50日戦争篇」、2015年の「ガザ映画制作篇」に続いて、2016年はあのタハニたちと海に行った2003年と2016年の今のモーメッドの思いをつないで「海を見に行った少女たち2016年篇」を制作しようと思っています。

 

 相変わらず電気がなく、なかなか暮らしは大変ですが、頑張ります!

 

桑山紀彦

 

シーン分けとロケハン出発」への1件のフィードバック

  1. こうしてブログを拝見していると、今更ながらに現地の人の桑山さんに対する信頼度をひしひしと感じます。

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