11年間、「地球のステージ」が続いている高等学校が富山県にあります。
校長先生の倉田先生が教頭先生だった時代から、ずっと続いている富山国際大附属高等学校です。校舎も新しくなり、今はピカピカの体育館で公演していますが、みんな毎年楽しみにしてくれていて、本当にやりやすい、やりがいのある高等学校です。
今回はステージ2番でしたが、終わりの生徒会長の挨拶は秀逸でした。
イスラム国の影響で、イスラム圏に対する恐怖や不安が高まっているけれど、今日出てきたイランやパレスチナの「普通に生きている人々の姿」を見て、そういった過激な人はあくまでほんの一部で、多くのイスラム圏の人々は優しく生きているのだとわかったというコメントに始まり、自分たちがこの高校で、それぞれの役割を見つけていくことが大切であると締めくくりました。まさにそれは「東ティモール篇」のテーマです。
こうして、また1年間のお互いの成長を確認し合って、この国際大付属高校のステージは終わっていきました。
交流会にもたくさんの生徒さんが来てくれて、非常に真摯な内容の質問ばかりで倉田校長先生や、三浦教頭先生も非常に満足されたお顔。ご自身の学校の生徒さんをほほえましく見ていらっしゃいました。
そして来年もまた続く約束を頂き、これからもこの富山の高校がずっと続いていくといいと思いました。
そして300キロを走り、京都のバイオリン工房にバイオリンを預けたのが19時45分。そのまま京都は桂川にできた巨大なイオンモールでご飯を食べて大阪の寝屋川市に入りました。
明日は寝屋川市内の中学校でのステージです。
あの、2人の中学生が殺害されて4ヶ月が過ぎました。寝屋川の人たちは今もその痛手を心に感じながら、ひっそりと暮らしているように感じられました。
自分の住む街の中学生が殺されたという事実。
それは、決して他人ごとではなく自分の街のあり方を自らが問わなければならない、とても深刻な事態となっているように思います。
明日の中学生はどんな姿と心で「地球のステージ」に向き合ってくれるのか。こちらも真剣勝負です。
「夜遊びをしているからこうなった」という論調ではなく、子どもを手にかける大人がすぐそこにいるという事実にどう向き合っていくのかが、寝屋川の、今の日本社会の課題です。
寝屋川の駅前には30M間隔で警察官が夜の巡視をしていました。ホテルからも既に数回のパトカーのサイレンの音。町全体が非常に敏感になっているように思われます。
それでも子どもたちはここに生きている。だから、寝屋川の子どもたちに今こそもう一度、「いのち」について考えさせたい、そんな心ある先生からの依頼で成り立った明日の「地球のステージ」。
本当にいつも、真剣勝負です。
桑山紀彦
11年間も毎年続いているとは凄いことですね。
千葉県佐倉市の公演でキャサリンさまが書かれたように
校長先生をはじめとして、先生方の意識が高いからではと思います。
それにしても、本当にピカピカの体育館ですね。大切に使って欲しいなと思いました。
国際高校の英語科の教員です。「地球のステージ」を初めて知って、生徒たちに行っておいでと言ってからもう13年が経ちました。あの時の生徒たちは感動に胸ふさがれて、富山でも高岡でも聞きに行きました。あれから11年。本校の生徒も十分成長しました。交流会でも積極的に質問している姿を見て、ひとり感慨にふけっていました。
桑山さん、お体に気を付けられて、これからも、本校だけでなく、日本中の子供たちに熱いメッセージを送り続けてください。応援しています。
心に傷を背負った寝屋川市~明日のステージは責任重大ですね。
是非明るいステージにしてください。
富山国際高校の卒業生です。
富山国際高校でも地球のステージの講演を何度も聞いたのですが私が高校を卒業したあとに大学の授業でパレスチナ編のDVDを観ました。
本当に地球のステージにはお世話になりました。ありがとうございます。
ちなみに県外の大学です。
本当に感動しました。