今日は鳴子中学校で「いのちのステージ&語り部の会」でした。
「いのちのステージ」は、「地球のステージ」で、震災に特化した1時間のバージョンをそう呼んでいるのですが、これは文部科学省の委託事業で2年目、鋭意展開中です。
そして今日は大川ゆかりさんが初めて語った日でした。
大川さんは当時中学校3年生だった駿くんを失っています。
ずっと語られなかったことをゆっくりと語られるようになっているゆかりさん。
心に残る言葉をたくさん下さいました。
駿くんのご遺体は安置所になっていた「空港ボウル」に何日も通い詰め、ついにずらりと並ぶ棺の中で、242番目に駿くんがいたのです。
そのとこのことをゆかりさんはこう語りました。
「まさに、普通に寝ている駿、そのものでした。本当に寝ているような顔で、できればこのまま家に連れて帰りたい。起きなくてもいいから、しゃべらなくてもいいから家に連れて休ませてあげたいと心から思いました。」
そして、最後にこう語られました。
「駿が、この世にいても、この世にいなくても、どちらでも心配になるのが親というものです。
どうか皆さん人の命を傷つけるようなことのないように。」
完璧なまでの大川さんの語りでした。
桑山紀彦
粉飾のない率直な心からほとばしるような言葉、胸にグサッと来ました。
2011年3月11日に戻った気持ちです。
本当に!誰もが人を傷つけることのない世界を願います。優しさのなかにある力強いお言葉です。
人の命を傷つけない。
まさに震災を通し、学び、忘れてはいけないことですね。
駿君が頑張って生きていたことをいつまでも忘れません。