今日は八戸。北東北有数の港町。しかしまるで梅雨がなかったような夏の晴れ間の中、八戸聖ウルスラ学院中学・高等学校のステージでした。
実に11年目。ステージは2巡目で5番。こんなにも長く続いていられるのはひとえに先生方のご理解のたまものだと思います。
そして何より八戸という土地柄。それは新しいものに敏感である一方、人がつながると長い付き合いをしてくださる気質に支えられているように思いました。
今では校長先生になられた里村先生は、ずっと長らく「地球のステージ」の会員であられ、いつもブログやホームページをチェックされている、ありがたい先生です。校長先生になられたことで、ますます私たちは安心して八戸ウルスラに通っています。
今日はこの暑い中、完全に締め切った状態の中でしたが、生徒さんはとてもよく聴いてくれました。中学校と高校が集まるので、全6学年が体育館に集まります。その熱気たるやすごいものがあります。でも、今日も安心して公演をすることができました。
そして昨年から始まっている交流会。
今日もエキサイティングな内容になりました。中学生から高校生までの6年間の生徒さんが集まってくれていますが、中学校3年生の男子生徒さんからの質問は考えさせられました。
「桑山さんは、本当にいろんなことに挑戦していらっしゃいますが、そういう人って時に反発を買ったりして、攻撃してくる人に出逢ったりしてきたのではないでしょうか。そんな時は、どうしてきましたか?」
すごい質問です。だから逆に聞きました。
「どうしてそれを聞こうと思ったのですか?」
「いや、実は僕もいろんなことをやろうとしてきたのですが、そのたび、いろんな攻撃の言葉が聞こえてくることが多くて、とても辛いことがあるからです。」
彼も同じような思いをしてきたのでした。
「そうだね。一番攻撃を受けてきたのは、同業である医師たちからのものだった。特に所属していた山形大学医学部精神神経科医局ではひどいものだった。でもそれは今にして思えば”試されていた”のだと思う。そんなにいわれのないような攻撃を受けても、”それでもやりたいか?”と問われ続けて来たのだと思う。そして僕は無言のうちに応えてきたのだと思う。”そうだ、僕はこれをやり続けたいのだ!”と。
そして今に至っている。そして今ようやく、僕を攻撃し続けてきた人にも彼らなりの”正義”がったのだろうと思うようになりつつある。彼らの”正義”と自分の”正義”は相容れないものだった。でも、どちらも自分の正義を主張し続けていれば、それはぶつかるしかない。だから僕はそんな不毛な争いをやめて、自分なりの正義を自分なりのやり方で貫けばいいのだと思う。彼らの”正義”に対してカリカリしないようになれるといいな、と思い始めているよ。」
とても有意義な会話でした。
来年は体育館の新築工事でこの体育館は使えなくなります。でも狭いけれど第2体育館を使ってやりましょうと言うことになりました。
「ここまで続けてきたのだから、これからもやり続けよう。体育館が使えないからと言って切れてしまうと再開がまた大変だ。だからうちの学校は何があってもやり続けます。」
とは校長先生のお言葉。
これからも八戸ウルスラ、ずっと通い続けます!
桑山紀彦
山形大学医学部への思いは、永く苦しい思い出として澱のように残っていたように感じていましたが、悟りを開かれ一回り大きくなられましたね。これぞ人に感動を与えるDr・Kです。
正直、正義感が強い…は、これまで生きてきて、よく言われてきた言葉でした。
ぶつかることも大事だと思っています。ぷつかったことで(誠実な思いを持って、体当たりしてみた先に)ともに進める未来もあるから!
それぞれの正義の折り合い?って難しいですね…
できるだけ両面から考えてみようとしたとき、私は、反対に大きく振れて自分を否定しがちになります。
いろいろな経験をされて、今に至ってある桑山さんの言葉は、スーッと染み入ります。