今回の活動の帰り、チェコ共和国のモラビアの大草原の撮影に入りました。
かつて世界遺産系の本で見たその大草原は、見たこともないような大地のうねりを形成していました。
世界の美しさを伝えていくことも「地球のステージ」の役割だと思っておりますが、こうして時間を見つけては、帰りに寄れそうな地域を見つけては、駆け足で撮影を行ってきました。
旧ユーゴスラビア地域、クロアチアに住むアリッサ、トルコのカッパドキア、ポーランドのアウシュビッツ収容所。寄り道的に行けるところは結構あります。
このモラビアはチェコ共和国の西半分です。東半分がボヘミアです。
苦労しながらついに見つけたその大草原は、実に雄大に、そこにたたずんでいました。レンタカーを駆使してオーストリアのウィーンから約2時間と少しで着くことの出来るその秘境は、全く観光客などおらず、日本人には一人も会いませんでした。
雄大な農業地帯であるこのモラビアは、特に観光で食べていく必要などない様子であり、その波うつ農地にも案内板など全くなく、ひたすら自分の足で見つけるほかありませんでしたが、夕方、ついに晴れ間から差し込んだ陽の光で、一層波うつ大地が豊かとなり快心の1枚を撮ることができました。
元はといえば東ヨーロッパ地域ですから過去の共産圏です。
多くの歴史的な困難を乗り越えてきたこのモラビアですが、きっとどんな時代でも人々は農地と共に生きてきたのでしょう。誰も彼もが皆優しく、笑顔が素敵で、英語は全く理解してもらえませんでした。
農業で生きていくために土地を耕しただけで、これほど美しい風景ができあがる。
改めて農業が人類と共に歩いてきた悠久の歴史を感じることが出来た滞在でした。
木曜日の夕方には日本に帰国しています。
桑山紀彦
独身時代、ドイツのベルリンでレンタカーを借りて、ポーランドを旅した時、モラビア大草原のようには美しくはなかったですが、どこまでも続く草原を思い出しました。
これからも、私たちに、地球の素晴らしさを伝えてください。
まさに、麦秋の写真ですね。
紛争や貧困の写真が多い中、ほっとさせられた一枚です。
パレスチナも、爆撃で平らになるのではなく、豊な実りで平らになってほしいです。
よくもこんな景色を見つけましたね。
何か迫ってくるものを感じます。
2枚目の写真が好きです。ガザの瓦礫の写真と並べておきたいです。