福島県石川町は、いつもステージを呼んでくださっている玉川村からさらに10キロほど南に降りたところにある小さな町です。
でも商店街は意外なほど「シャッター化」しておらず、ほぼ全てのお店が営業していました。
今日の音響、水戸の中井川さんが驚いていらっしゃいました。
この町には二つの「石川高等学校」があります。私立の「学校法人・石川高等学校」~通称「学法石川(がっぽういしかわ)」そう、甲子園の福島県代表にたびたびなっている野球の強豪です。そしてこの福島県立石川高等学校。
この高校の先生が言いました。
「うちの生徒たちは幼いかもしれません。」
そうですね。そんなところもあるかも知れません。でもとても素直でした。私語など一切なく、聴くべきところにはちゃんと空気の静寂度を上げて聴いてきます。たいしたものです。自信を持ってほしいな、と思いました。
帰りの撤収の際も、男子生徒が数人手伝いに来てくれました。しかも自主的に。
「みんな素直」
と言うことです。先生たちが何よりびっくりして喜んでいらっしゃいました。「地球のステージ」がやってくると、どうも普段の生徒さんでは見られない部分が出てくるようで、とても嬉しくなります。
しかし今や石川町は子どもの人口が激減中です。
5つあったという小学校はなんと一つに統合されて、みんなバス通学になってきています。この石川高校も最盛期は学年6クラスあったといいますが、現在の1年生は2クラス。71人になってしまいました。
地方の人口流失、少子高齢化を止めて行くにはどうしたらいいのか。地方創成を名ばかりにしないために何ができるのか、一生懸命考えていかないと、と思いました。
いいところがたくさんあるこの福島の農村地帯。みんなが誇りを持って街を守れるようにするための方策、緊急課題だと思いました。
桑山紀彦