山形県庄内地方、遊佐(ゆざ)中学校

今日は山形県庄内地方の遊佐(ゆざ)中学校でのステージでした。

 ここは映画「おくりびと」のロケ地になったところで、主人公の大吾が鳥海山をバックに月光川(がっこうがわ)の土手でチェロを弾くところです。今日はその気になって、そのロケ地でバイオリンを弾いてみました。外で弾くのは気持ちい~~!!
 ちなみのこの椅子は「常設」です。

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 遊佐中学校はそのロケ地から500Mも離れていないところにある学校で、この雄大な鳥海山に見守られて、とっても素直な子どもたちでした。
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 最初、体育館が暗くならないと言う最悪の状況を知ったのが開演1時間前。急いで向きを全く逆にして入り口の暗いところにスクリーンを吊り、急遽場面転換で対応しました。実は山形県の学校の体育館はかなりの率で暗くなりません。山形市内の中学校なんて暗幕すら無い体育館がほとんどです。

 だから山形市内の学校公演は今までずっと夜でした。しかし昨今の安全管理の視点から夜のイベントは全くなくなり、それによって自然と山形市内の小中学校からの依頼はなくなりました。残念なことです。開きたいと思っても、

「体育館暗くならないよ。」

 と言われて終わりなのです。実はこれまでも熱心に開きたいという、山形市内の保護者のみなさんはいたけれど、

「うちの体育館は暗くなりませんから。」

 と言われて実現できなかった公演がいくつもあります。山形市内の学校の先生や教育委員会はこの件をどう考えているのでしょう。夜のイベントはなくなっているのですから、まともに映画鑑賞や暗くする必要があるイベントは「できない」事態になっていることに気づいていないように思います。

 さて、遊佐です。

 この美しい庄内地方に生まれ育ったこの子たちが、郷土を誇りに思い、一方で世界を見ていく興味と関心を持てるとすばらしいなあと思いました。山形県の海沿いの庄内地方は、子どもたちがとてものびのび育っていると思います。先生たちも気さくで楽しく「教員」を楽しんでいらっしゃるように見えます。
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 冬は冬で地吹雪など大変かもしれないけれど、だからこそ春が来て鳥海山の雪がゆっくりと消えていく風景に時の流れと季節を感じることができる。すばらしい人生だと思います。

 これからもこの庄内の、農村の風景を大事してほしいと思いました。

 昨日の白鴎大学でも、

「オレ、平田小学校(旧庄内地方平田町)の時にステージ見ました。とっても良く覚えていて、今国際関係に進もうと思っています。」

 という青年に出逢いました。

 そして昔「地球のステージ」の事務局を担当し、その後青年海外協力隊~マダガスカル隊として2年を終えたのち看護学校に入って、現在大宮で看護師をしている上野美穂さんもこの庄内地方の庄内町(旧余目町)の出身です。

 これからも、元気な庄内でありますように!

桑山紀彦

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