ダルウィーッシュ危篤、しかし生還

火曜日の早朝、日本時間の火曜日の午前中、ガザ地区ラファ市の盟友、ダルウィーッシュが倒れました。

 心筋梗塞です。

 一時心肺停止となり、死線をさまよいました。

 しかし、ハインユニスのヨーロッパ病院に緊急入院し、そのままエレズの検問所を超え、イスラエルに搬送されました。こういう人道的なことではイスラエルサイドもすぐに門戸を開き、受け入れます。

 そして東エルサレムの病院に入院し、昨日開胸手術を行い、冠動脈のつまりは取り除かれました。あとは、脳の損傷がどの程度であるかにかかってます。意識が戻れば彼は復活していくでしょう。

 一時は死を覚悟しました。

 走馬燈のように、ダルウィーッシュとの12年が思い出されました。いつも一緒にいたダルウィーッシュ。彼の生きざま、勇気、社会性、優しさ、全てが好きでした。どんな困難があっても、

「ダルウィーッシュも頑張っているんだから、こんなことに負けることはできない。」

 そう思って自分を励ましてきました。

 東ティモールのアイダ医師、ダン先生と並んで、一生の盟友と思って付き合ってきたダルウィーッシュに何かあったら…。

 今はひたすら回復を根が行っています。

 幸いうちのパレスチナ駐在、前田那美子がエルサレム事務所にいるので、そばに付き合っていられます。

 何という幸運。

 日本から、みんなでダルウィーッシュの復活を祈りたいと思います。
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2月中旬のダルウィーッシュ。彼から高い、100%ウールのセーターをプレゼントされました。
追記
 先ほど、10分ほど前に那美子さんから電話がありました。
「意識が戻った」「ちゃんとしゃべられる」「手も握れて麻痺がない」「しかしあと42時間は絶対安静。予断を許さない状況である」
 とにかく、やはり「鉄の男」でした。

桑山

ダルウィーッシュ危篤、しかし生還」への4件のフィードバック

  1. 先週の古河のステージで、珍しく桑山さんが、色つきのセーターを着ていると思ったら、ダルウィーッシュからのプレゼントだったのですね。
    直接に会ったことはないけど、ステージで、何度も会っている、私にとっても大切な仲間です。
    どうか、良くなりますように。

  2. ステージの中ではラファの活動の主役で、精悍なイメージを抱いていましたのでショックです。
    現場復帰されることをお祈りします

  3. 人道的な事に関しては、開けてくれるんですね!!何だか、嬉しい( 〃▽〃)エレズの検問所で、通すの通さないと押し問答してたら、大切な命が… 良かったです!一日も早い回復をお祈りします。

  4. 桑山さんや私たちの大切な仲間だと思います。
    私も。一日でも早い回復をお祈りします。

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