昨日、大川小学校の出身であの津波の日、生き残ったたった4人の中の一人、只野哲也君が学んでいる石巻市立蛇田中学校でステージがあったあと、今日は茨城県古河市の西牛谷小学校のステージでした。
うららかな、春を感じさせるような茨城県。いつ来てもほんわかしていてとても住みやすい県なのに、なぜか県別人気度ではいつも最下位という不思議を有してはいますが、今回の西牛谷小学校の子どもたちもまさに「茨城伝説」。とっても素直に最後までよく聴ける子どもたちでした。特に頑張ったのは1年生。
最初に象さんキリンさんが出てきた時の
「うっわ~!」
という歓声。今日は折からの風邪の名残で声の調子は今ひとつだったのに、それを聞いたらもう頑張ろう頑張ろうと思えて、どんどん声は楽になっていきました。
ステージ1番で出てくる「ソマリア篇」には病気で亡くなる1歳半の子どもたちの語りがありますが、その時の静けさは素晴らしいものでした。ちゃんと人の「死」の意味がわかっている。哀しみや苦しみを感じようとしているその静寂。「他人ごとではない」という思いが伝わってきます。
「人を殺してみたかった」という高校生。
刃物で切られ命を奪われた川崎の中学生。
どうしてこんな国になってしまったのか。パレスチナのモハマッドたちはそんな日本の「もう一つの顔」を直に知ったらどんなふうに思うだろうか。いつも考えます。でも少なくとも目の前の古河の子どもたちは、ちゃんと人の死の物語に背筋を伸ばして向き合ってくれていました。
「また来年!」
そんな6年生の最後の挨拶を頂き、暖かい気持ちで小学校をあとにしました。
明日は福島2公演。木曜日は外来ですが金曜日2公演、土曜日、日曜日…。冬のシリーズではありますがステージは容赦なくやってきます。一つ一つに誠心誠意取り組めば、きっと枯れている声も元に戻っていくでしょう。
さあ、頑張ろう。子どもたちのために。
うちの事務局長の明ちゃんが素晴らしい動画を紹介してくれました。
ウルグアイのムヒカ大統領の演説。よろしければ。
https://www.youtube.com/watch?v=Q7aJcf_Lexs
桑山紀彦
お疲れさまでした。
私は学校で実際に動物の出産や死学びました。
そして、命の大切さを知りました。
生きるという資格を持っています
何があっても精一杯生きなければならないと思います。
自分なりに一歩づつ歩いていくと
自分に帰ってくると私は思いました。
6年生のお礼の言葉で、「来年も来て下さい。」と言ってくれたのは、嬉しかったぁ!
さらに校長先生も、「今日のステージは子どもたちを、高いところへ引き上げてくれました。今頃、清らかな気持ちで、下校していると思います。」
う~~ん!!素敵なコメント!!
校長先生をはじめ、PTA会長の高橋さんや実行委員のみなさん、そして鶴見会長とお会いでき、私も、とても気分良く帰宅できました。
これからも、古河のステージが増えますように。
私も、読んでいて真っ先に信じがたい中学生惨殺事件が思い浮かびました。
何故あのようなことができるのか?
何故あのような人間に育ってしまったのか?
いやいや、大人の世界でもおかしな事件が多すぎます。
思いやりの心をはぐくむ社会の立て直しを早く~危機感だけが募ります。
せめて、ステージを見た子供たちが何時までも今日の感動を持ち続けますように・・・。