今日は日曜日。
東ティモールではお休みの日なので、スタディツアーのみんなと東へ旅に出ました。
この国の良さは、やはり北海岸線を旅しないとわかりません。今日は雨期にもかかわらず午前中はよく晴れて、海の碧、空の蒼、山の碧(みどり)、雲の白という原色のコントラストの中、バウカウを目指し、その後南の山に入ってベニラレ(Venilale)の棚田を訪問しました。
(バウカウ直前の棚田)
ベニラレには実は旧日本軍の戦争遺跡があり、少々物々しいところもありますが、やはり棚田は美しくそこにありました。しかし、いまは稲刈りと田植えの端境期です。
全く家が植えられていない棚田は、少々棚田らしくなく残念でした。それでも、やはりベニラレは美しいところです。
スタディツアーのみんなも飛び上がって喜んでいました。
これからどんどん、この東ティモールの美しさがみんなに伝わるといいように思いました。
明日は、巡回診療で天上の楽園「ファトボル村」です。
雨期で孤立している地域でもあるので、どれほどの患者さんが来るか想像するだけで恐ろしくなりますが、それでもこの二年間、ほとんどマラリアに出逢わなくなったことは、奇跡と言えばいいのか、それとも自然の営みなのか。営みであれば、またマラリアが戻ってくる可能性もあります。しかし今は「マラリアはほとんどみなくなった」と誰もが言うことは事実です。
さて明日、道が落ちていませんように…。
桑山紀彦
透明な原色の景色は日本の都会暮らしでは想像出来ませんね。