今日はつくばの豊里中学校でのステージでした。
現在つくば市は小学校と中学校の一貫教育を目指し、中学3年生を9年生と呼び、変革の時期を迎えています。
従って、今日は小学校の5年生と、7年生~9年生がいっしょでした。
先日の福井県でのステージで先生が教えて下さったのは、福井では小学校と中学校の免許を同時に取り、基本的に小学校と中学校を行ったり来たりすることが当たり前であるということでした。
それは、小学校を経験した先生が、その成長過程を考えながら中学校に関われるメリット、そして中学校を経験した先生がその先にある成長を考えながら小学生に関われるメリットがあると考えられているからでした。
なるほどなあ、と思うと同時にある岐阜県の先生の言葉を思い出しました。
それは、小学校と中学校は基本的にちゃんと分けて、一回その間にリセットをかける必要があるという意見でした。それにより小学校までの良さを保ちながらもう一回中学生という心性を一から習得しようとする気持ちに向けることができるという意見。
小学校までの課題と、中学校からの課題はやはり違うので、それを分けていくことの重要性を説いていらっしゃいました。なるほどなあ、と思いました。そしてそのリセットをかけるというシステムは、ともすれば膠着してしまいがちな生徒同士の人間関係にもリセットをかける働きがあり、小学校までの人間関係と中学校からの人間関係を異なるものにするために有効なのだというものでした。
つくば市はその意味においてある試みをしているのだと思います。小中一貫教育はまだまだ賛否の分かれるところでしょう。もちろんどんなシステムにもいいところがあり、そして改善しなければならない点があるものです。大切なことは常にまじめに考え、常に検討を重ね、いつでも修正への門戸を開けておくことだと思います。少なくとも今日のつくばの小中学生はきちんと聴き、すばらしい空気を創り出していました。
音響さんが旧知の中井川さんではなく代理の方で、ACアダプターで電源供給をしているプリアンプに、音響卓からファンタム電源を送ってしまったため、途中3度にわかり雷が落ちたような大騒音が生じ、生徒さんたちに迷惑をかけたことが唯一の悔やまれる点でした。
でもこうしてつくば、茨城県は相変わらずコツコツと呼んでくれています。
「茨城伝説」~それは、どこでやっても子どもたちが一ついて聴いてくれることを指しますが、今日もまさに茨城伝説でした。
その後、都内に入りJICA、そして電通の皆さんと打ち合わせ。
今週16日(日)の16時からは市ヶ谷のJICA地球広場でのステージです。
新作「ラオス篇」を出しますので、是非首都圏の皆さん、おいで下さい!
桑山紀彦
「道徳の教育科化」なんて不自然なことが政治主導で決まった。
お上が子供のうちに日本人の精神の方向づけをしてしまうおぞましさが気になります。
とにかく人を思いやり、学校が好きになる環境作りを地域が主体になって制度改善し実行するのは素晴らしいことです。
早く効果を上げてことを期待します。