今日は松本の実行委員会「松本映画祭プロジェクト」の皆さんとのステージでした。
もう4年目になります。
松本という街は信号待ちにおいて「松本ルール」というものが存在すると言われているユニークなところです。これは、右折車をとにかく先に通してしまうという優しいルールです。もちろん今もすべての人がこのルールを守っているわけではないと思いますが、それでもそんなルールが誕生するくらい、「考える」人々が住む街です。
このルールは人に譲ることが基本ですが、これがある限り、自分が右折する時に助かります。まずは自分が譲り、それが故に他者に譲ってもらえる。何とも平和的なルールです。
そして今回は広島・長崎でしか開催されてこなかった「平和市長会議」が初めてこの両都市以外、松本で開催されることを記念しての「地球のステージ」でした。だからその中に「ヒロシマ篇」を入れて公演しました。
中心にいる河西さんご夫婦は、奥様の佳代さんが協力隊のOVでいらっしゃり、しょっちゅう駒ヶ根訓練所のステージに来て下さっていました。そんなご縁でこうして松本の定期公演が始まっていったのです。河西さんがおっしゃいました。
「最初に地球のステージを見た時にびっくりしたよ。だって、今まで聞いていた話とは全く違う話が出てくる。”難民キャンプ”と聞けば”かわいそう””悲惨”という報道しかされないのに、地球のステージで出てくるのは、きれいにお化粧をしたり肌の日焼けを予防するために顔パックしたり、挙げ句の果てには子どもたちがプルタブを使ってピアスをつくって暮らしている。
ああ、ここにも僕たちと同じ気持ちを持った人間が暮らしているんだ、ということがわかって衝撃だった。」
そう、そうなんです。僕たちの「地球のステージ」は名前を持った人が登場し、その人たちの生きている姿が本物として描かれています。だから気持ちで感じていただけるのだと思いました。
そしてそれはこの「地球のステージ」公演の日々とも全く同じ。
僕たちは「松本」という街で公演をするのではなく、「松本に住んでいる河西さん」という人といっしょに公演をしている。それもまた名前を持ったもの同士の強いつながりの中で成立しているものなのです。だからやっていて楽しいし、意義がある。そして松本が見えてくるのだと思います。
固有名詞の出逢い。それは国際協力の現場でも大切であり、「地球のステージ」公演の現場でもとても大切なものです。
もしも松本に大雨が降って、土砂災害が起きたら、僕は真っ先に河西さんと連絡を取るでしょう。それが人と人とのつながりだから。
そんな生き方をしたいと改めて強く思った松本公演でした。
桑山紀彦
固有名詞が大事なんだって、地球のステージで教えてもらいました。
世界にたくさんの友達がいるような気持になっています。
昨日見たステージでは、生きていく上で覚えておきたい言葉をいくつも受け取りました。
また来年も見に行きたいと思います。
「松本ルール」の件ですが、これを「優しさ」と言いきってしまうあなたの真の「優しさ」に感服しました。よく松本へ行く私は、あのルールに最初は「唖然」とし、次には「怒り」しか湧いて来ませんでしたもの…。ただ、交差点での直進車優先が基本なので、初めての人はとまどってしまいますし、右直事故の原因にならなければ良いなあとは思っています。
考えてみると交通ルールって、事故が起きた時の責任の所在の線引きをするためのもので杓子定規なものような気がします。大昔、明け方4時ごろ子供の急病で救急病院探し中に交番を見つけ、生憎かなり距離のある信号と信号の中間だったので道路を横切って交番に駆け込みました。
事情よりもルール違反をいきなりとがめられムッとしたことがあります。交通量ゼロに近い状態だったのに。
ルールは人中心の弾力性があってほしいものです。
一人が登場する物語り~言われてみてなるほど!と思いました。そのリアリティが強く印象に残るんですね。
何度見ても色褪せないで登場する無邪気なヒーロー・ヒロインが状況を物語っているのに引き込まれているんだと気が付きました。