静岡の高等学校

今日は静岡市清水区の桜ヶ丘高等学校でのステージでした。
 サッカーで有名な清水商業高等学校と英語教育に力を入れてきた庵原高等学校が統合されてできたのがこの高等学校です。
 全校生徒さん900人が集まり、開校記念行事として行われました。
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 今週の北海道公演で潰した喉のことが気がかりで、朝からプレッシャーに苦しんでいました。だってこれだけ期待されているステージで失敗は許されません。でも「かも知れない」といわれた声帯白板症のことが気になり、辛い朝でした。
 しかしこの高等学校の生徒さんはとびきり優しく、みんなしっかり挨拶をしてきてくれます。すがすがしい静岡の高校生を目の前にして思いました。
「自分は歌が好きでずっと続けてきた。うまく歌わなければならないというプレッシャーはあるけれど、本来歌は好きで始めたことなのだ。だから気負わないで、自分らしく歌おう!」
 と。
 それは、どこから見ても運動部で活躍していそうな高校生が多いこの学校では、きっとサッカーの特待生として呼ばれてきたけれど、けがや病気に苦しんでいる高校生も多いのではないかと思ったのです。
 歌で生きているのに喉がつぶれている。
 サッカーでやっていこうと思っているのに、けがでうまくプレーできない。
 それは同じ苦しみ。だったら原点に還り、「自分は歌が好きだ」「自分はサッカーが好きだ」というその気持ちに戻って自分らしく取り組むことが大切だということを伝えられれば、と思ったのです。
 そのやり方が功を奏したのか、一曲目から声は全く問題なく、伸びる伸びる。
 明ちゃんも、小口さんたちも心配していたけれど、
 「いつもよりもはるかに良い!」
 という明ちゃんからのメールが来て、元気を取り戻し、最後まで納得のいくステージをさせてもらえました。そして高校生たちは、本当にまじめに、すばらしい受け止め方をして聞き入ってくれました。
 最後に質疑応答がありました。
 たくさんの生徒さんが手を挙げてくれたけれど、時間の関係で3人だけでしたが、二人目の野球部の3年生男子生徒が、
「これからの目標は何ですか?是非聞かせてほしい」
 というではないですか。勇気と誠実さの詰まった質問をする彼にこう答えました。
「これからの目標ではなく、日々の目標になるけれど・・・。それは、”前よりもより良くなった自分を目指す”こと。人と比べすぎるのではなく、前の自分と比べて”良くなったなあ”と思える日々を過ごすことが目標です。」
 彼は大きく頷いてくれていました。
 静岡、恐るべし。すばらしい高校生に出逢えて満ち足りた気分と共に良くなった喉のことにほっとしながら、帰路につきました。
 こうして一つ一つのステージを大切にしていきたいと思います。
 喉の不調はまた時々あるだろうけれど、原点に還り、「歌うのが本当に好きな自分」を時々確認しながら進んでいこうと思います。
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(PTAの皆様)
 日曜日はいよいよ「森の会」の皆さんと名古屋のステージ。未就学の子どもたちがいっぱいいるけれど、ちゃんと聴ける子どもたちとのステージです。
 是非いらしてくださいね!
桑山紀彦
 

静岡の高等学校」への2件のフィードバック

  1. ”前よりも良くなった自分を目指す”
    ~年齢を重ねるにつれて気づかない内にどこかで妥協する気持ちが芽生えてしまいますが、相当強い意志と向上心と使命感がないと出来ないことです。
    さらっと言えるだけでも尊敬にあたいします。

  2. 先日は本当にありがとうございました。ボランティアで助けられるのは此方側というのが本当に心に響きました 。喉の事もある中、私達に世界のことを、経験を伝えようと全力を出す桑山さんの生き様の様なものを見てしまい、以来私は自分はこんなことをしてしていて良いのか、と焦ってしまいます。1人の力は小さくとも、私の様に影響を受ける人がいる。それが積み重なることで何か大きな力となるのではないかと思います。まずは、自分の為に全力を尽くし、それがいつしか人の為にできたらな、と思います。

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