今日は北海道、千歳市のステージでした。平成22年度タンザニア隊の青年海外協力隊員、安達さんが仲間と共に呼んでくれたものです。こうして帰国後の協力隊員が呼んでくださることがとてもとても嬉しいです。
今朝から喉を壊していたのですが、皆さんのとっても素敵な雰囲気の中で声は少しずつ良くなっていきました。人間って不思議ですよね。心が「頑張ろう」と思うと、身体(喉)がついてくるんですね。
とっても大切な経験をさせてもらいました。
そしてステージ中に仙台への全日空便が欠航になり、映像担当の優子ちゃんはありとあらゆる可能性を試みていきました。
そして18時50分発の日本航空にかけてみることにしました。
条件付き運航。仙台空港に降りられなければ新千歳空港に戻るというものです。
まだ台風の予感もない北海道を飛び立ち約1時間。暴風雨の仙台空港上空に来ました。
一度は山の方からのアプローチを試みたのですが、強風のため断念。一度高度をあげ、ひょっとしたら新千歳に戻るかと思いましたが、この機の機長はなんと海の方に一旦出ました。しかしそれは追い風になってしまうので着陸はできないはず。すると車輪を降ろしたと思ったら、なんと私たちの住む美田園の住宅地の上を実に低空で滑空し、そのまま名取の山の麓、愛島の辺りで急旋回。眼下にみんなの住む仮設住居が手の届くくらいの距離で見えました。
そして揺れ続ける中、山側から滑走路にアプローチ。
一瞬無理か?と思う状況の中、見事着陸!
思わず拍手したのですが、僕だけでした。
バスに乗って飛行機を離れる時、ずっとパイロットのお二人を見ていました。感謝を込めて。するとバスが発車する時、機長と目が合いました。思わず深々お辞儀。機長はピースサインを下さいました。
なんと、プロフェッショナル。
仙台空港に降りられない不安、飛行機が不安定となる恐怖。しかしそれに打ち勝って見事着陸させる機長。やっぱり人は何か一つでいい、プロを目指していくのがかっこいいと思いました。
きっと機長は、
「必ずみんな降ろしてやる!」
と思っていたんでしょうね。感謝感謝。
そんなエキサイティングな北海道公演でした。
安達さんは、「来年もやります!」と約束してくださいました。
これまで楽しみにしてきた札幌西高校、あいの里東中学校が入らなかった今年、相当落ち込みましたが、それでも北海道の公演の火は消えない。
頑張って北海道とつながっていきたいと思っています。
桑山紀彦
この強風悪天候の渦中、よくやってくれますね。
今日は北日本が最も影響の大きい地域だったはず、よく搭乗する気になりましたね~信じられません。これもこれも強い使命感の現われと思っています。
石橋さんの身体に似合わぬ図太い度胸にも脱帽です。