ガザ情勢悪化の一途

皆様
 テレビのニュースではほとんどガザのことをやらなくなりましたが、実は情勢は悪化の一途をたどっています。
 以下は、現地駐在のアーベッドからの報告です。

 

ラファの状況なのですが、今日はこの空爆が始まって以来最も攻撃が激しい最悪な日でした。
 ・ラファ市内の負傷者は今日一日で400人。ガザ地区全体の死者は一日で100名に上っています。
 ・停戦は無意味で、停戦すると言われていた数時間後から激しい攻撃が始まり今も続いています。
 ・ラファの住民はイスラエルから電話などで勧告を受け、外に出ないよう言われています。
 ・アルナジャール病院の入り口付近は常に爆撃されており、病院から出ることも入ることもできません。
 ・エジプトとの国境トンネルも激しく攻撃を受けています。
 ・自分(アーベッド)の住む地区がちょうど爆撃の雨の最前線となっています。
 ・電気の状況も悪く、移動もできないため事務所に行けません(事務所は国境に近いのです)。しばらくネットが見れないので電話で連絡をして欲しいです。
3日間の停戦どころか、状況がエスカレートしていると言うことに愕然としています。
しかし、うちの現地スタッフは動き出し、支援物資の配給は行われています。
そして皆様からの募金は既に100万円を突破しようとしています。現地のパレスチナ人を大きく励ましていますので、皆様のお心に感謝です。
桑山紀彦

ガザ情勢悪化の一途」への3件のフィードバック

  1. 久しぶりにコメントします。
    札幌の「キルト」の高橋です。
    毎日、ブログ拝見しております。
    現地スタッフのみなさんのご無事をお祈りしています。
    「ニュースに出なくなった」のは、イラクも同じで・・・こちらも悪化の一途をたどっています。
    状況は最悪です。 友人達の無事を祈ることしかできません。 「互いにつながりつづけていること」 それだけが、今の「希望」です。
    今日、こちらでは、ガザ出身の留学生の話を聞く会があります。 いってきます。
    桑山さん、あきさん、いつも情報発信ありがとう。どうぞ、お二人もご自愛くださいね。 先は長いです。

  2. 「あっちが先に手を出した。理は我にあり」譲る気もなく力に頼る無益な紛争。中東も東欧も・・・。
    繰り返される虚しさ、国連の無力化もむなしい。
    近い将来に暗雲が拡がりそうな心配が募るばかり、で罪もない市民がもっと心配。
    何も出来ない政治、出来る事を命がけで続けるステージの活動僅かな光明です。

  3. 本当に久しぶりにコメント書き込みます。
    ガザの空爆が激しくなってからは、
    地球のステージから発信されているラファからのニュースが
    大切な情報源です。
     
    この無益な殺戮に心が凍りつきます。
    今私に出来ることは、ガザの人々、そしてイスラエルの人々(ガザ空爆に反対する人々もいるそうです)が置かれている状況を想像してみることだけです。
    どちらの人々にとっても、特にガザの人々にとっては
    想像を絶するだろうと思われます。
    相手に対する疑心暗鬼が状況をさらに悪化させているのです。
    政治や政治家はそんな状況に拍車をかけるだけ。
    世界規模でみれば小さな「地球のステージ」ですが
    ガザの人々にとって光り輝く希望の存在になってほしいと
    願います。

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