さて、走り続けて既に2ヶ月が過ぎました。
それこそ、東京、大阪、山口、神戸、奈良、青森、飛騨高山…。
遠征中の街でも走りますので、いろんな街を走ってきました。その間、同じように深夜走る人を見かけたり、酔っぱらいに絡まれそうになったり、道がわからなくなったり…。でもガザに行っている間以外は雨の日も走ってきました。駅の構内には意外に長い回廊があって、そこを10往復すればそれなりの距離になるのです。
走っていて、楽しくなってきました。
「なんで走ってんだろう。」
そう思いながら、その答えを考えながら走る。いつも見慣れた風景でも違うクルマが停まっていたり、アパートから赤ちゃんの泣き声が聞こえてきたり…。夜の街もまた生きています。
健康は失って初めてそのありがたみがわかるものです。
どんなにがんばって用心しても、病気になる時は、なります。そんな時にも、
「やれるだけのことはやってきた。」
という思いがあれば少しは後悔も減るのではないか、と思います。だからずっと走り続けています。
すると、この2ヶ月でなんと体重が、3キロ落ちたのです!
やればできる!
代謝の落ちたこの身体でも、ちゃんと動かせば脂肪は燃焼するんですね。がんばろう!
そんな中、先日医学部の同級生の小池ちゃんに逢ってきました。
ほぼ20年ぶり。電話では話すことは逢ってもなかなか逢う機会がありませんでした。でも先日、山形県は鶴岡市立第一中学校の8年目のステージの帰り、意を決して鶴岡市立荘内病院を訪ねたのです。
懐かしい、小池ちゃんは元気に医師をしていました。
僕は小池ちゃんのノートのおかげで医師国家試験に合格することができたようなものです。
とにかく音楽、バイト、旅に明け暮れていた僕は、医学部時代授業中はあまりに眠くていつも寝ていました。
そのためクラスメートたちは授業中に寝ることを、「桑山る」と、僕に動詞をつけてきました。そう、
「あいつまた桑山ってんなあ…。」
というのは、授業中に寝ることだったのです。
しかし僕には「小池ノート」がありました。小池ちゃんのノートはすばらしく美しい文字とともに要点がまとまっているのです。訳の分からん教授の授業の何倍も理解の進む小池ノート。僕はいつもテストの前になると小池ちゃんのノートをコピーさせてもらい、それでことごとく試験に合格してきたのです。
だから、僕は小池ちゃんのノートがなかったら医師にはなれなかったに違いありません。
そんな小池ちゃんは昔と変わらず、優しい笑顔と口調で、
「あら~、桑山君!元気にしてたあ?テレビ見てるよ~、もう医者やってないんじゃないの?タレントになっちゃって、サインもらおうかしら~」
と涼しい顔です。
お互い元気で生き抜いていこうと誓い、荘内病院をあとにしました。
こうしてみんな歳をとっていく。でも、良い歳をとりたいものだと思います。経験に裏付けられた、深い人生観を得られる日がくるまで、毎日邁進ですね~。
「小池ちゃん、今度羽黒山登ろうよ。」
「無理無理~!全然運動してないもの。山登っちゃったら死んじゃうよ~!」
そういいながらも、きっと登るつもりになっている小池ちゃんでした。
桑山紀彦
継続は力なりですね。一度やると決めたら絶対に続ける桑山さんに拍手です。
早くも暑さ負けしている私…。昼寝しながら体力温存を心がけています。
スタッフの皆様もどうぞお元気で!
世界中にドクターKを必要とする人々がいます。
もう自分だけの身体じゃない~と思って心身ともに大切なトレーニング頑張ってください。