ツアーの終わり

今回は、木曜日の夜に診療が終わった足で海老名に入り、翌金曜日から海老名市役所→御殿場西中学校→(土曜日)立川第七中学校→玉川大学→(日曜日)福島県喜多方市立塩川中学校とツアーで回っていました。
 最初は雨の首都圏で涼しくて良かったのですが、今日、日曜日の会津地方は一転、快晴で気温がぐんぐん上がりました。
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(しっかりとした姿勢で聞いてくれた御殿場市立西中の生徒さん)

(2年目:玉川大学リベラルアーツ学部の学生さんを対象に)
 立川市立第七中学校のみんなが創り出した静寂と歓喜は、言葉に言い表しがたい感動をもたらし、改めて谷口先生が呼びたかった理由がわかりました。
「この学校の、この生徒たちに見せたい!」
 それはまさに、「今こそ世界を!」という思いで日々学校運営に携わる中学校の先生たちの願いの結晶でした。
 谷口先生は英語の先生ですが、なんと立川第七中学校は横田基地のすぐ横です。
 戦闘機が飛べばすさまじい爆音が響き、それだけで嫌になったりするのだと思いますが、谷口先生はご自身の担当する英語クラブのみんなとそんな横田基地にあえて入り、英語での会話を行い、ドルで買い物をします。
 それはすぐ横にアメリカがあるという、特殊な環境を逆手に取ったすばらしい活きた英語教育を実践しようとする試みです。
 嫌悪するのではなく、お互いを知れば音だって嫌にならない。
 それは都市部で薄い壁のアパートの住人同士がいがみ合うか合わないかの分かれ道でもあります。
 顔見知りの人が立てる音は気にならないのに、お互い知らないもの同士のままだからその音が気に障る。だったら、思い切ってお互いあいさつして、日頃の音についてお互いがコメントすれば、実は多くの物音が気にならなくなっていくということを、昨年息子が住んでいた西池袋のアパートで経験しました。
 谷口先生は、そんな心の壁を破ってあえて横田基地の中に入り、アメリカ人と交流しているのです。
 さすが、谷口先生。
 来年2番で呼んでおいただけるとうれしく思います。
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(立川市立第七中学校)
 さて、今日は実に7年目の塩川中学校でした。
 学校の先生が異動しても、PTA会長が代わっても、この塩川中学校はなぜか脈々と続いています。そしてこの7年間で一度も、
「どうした塩中?」
 と思ったことがない、落ち着いた学校でもあります。
 毎年やっていると、いろんな学校が見えてきます。落ち着いている時も、荒れた時も・・・。でもそれは生き物としての人間が構成する「学校」なのだから当たり前、と思って幾多の学校で連続公演を行ってきました。
 でも塩中は1回も苦労した覚えがない・・・。
 なんて凄い学校なんだろう、と思う。そして、今回も終わった時、新しく就任されたPTA会長様が、
「またおそらくお願いすることになると思います。」
 う~ん、ありがたいなあ。
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(塩川中学校)
 頑張っていきたいと思っています。
 桑山紀彦

ツアーの終わり」への1件のフィードバック

  1. 解りあうという努力、思いやりの心、必要ですよね。
    6日夜、TVで南米コロンビアのある村で現地の人が通う【日本語学校・生徒数3000人】を見ていました。何と日本の礼儀作法や茶道まで教えていました。
    日本では過去形になったようなやり方が、子供の教育に良いと両親が薦めているようです。
    今の子供教育が学力優先で何か欠けているように感じさせられました。

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