3年目の小学校の試み

今日は茨城県古河(こが)市立第三小学校、3年目のステージでした。
 小学校で1年生から6年生まで全校が聴く場合、非常に気を遣います。なぜなら1年生はつい3ヶ月前までは幼稚園か保育園だったのです。「ケニアの温暖化」といっても、わかりようがありません。
 でも、小学校によっては全校で聴くことが重要な場合も多いので、三小のように3年目に入った小学校の場合、演目を深く検討します。
 今回は初めて「ケニア温暖化篇」と「自転車日本一周篇」を全面的に見直し、小学校3年生が聴いても十分わかるように語りをすべて変えました。しかし、かといって内容が変わってしまうのは避けなければなりません。
「平易な言葉」
「わかりやすい展開」
「長くない時間経過」
 この3つを実現しながら、初めてに近い小学校版の「ケニア温暖化篇」と「自転車日本一周篇」の公演でした。
 実は名古屋の「森の幼稚園」の皆さんとは3年目のステージの時、この2篇を語っているのですが、森の幼稚園や太陽幼稚園の子どもたちは、「無理なく聴ける」子どもたちなので、あまり工夫はしませんでした。しかし今日は通常の小学校です。いろんな子どもたちがいます。
 しかし、この試みは大成功でした。
 1、2年生もそわそわしながらも、崩れることなく最後までついて来れました。大拍手です。しかしそれにも増して感動したのは、最後に感想発表をした6年生の女の子の語った内容でした。
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「私は小学校3年生の時の初めて「地球のステージ」を見ました。3年生の私にはちょっと難しかったけれど、崩れた堤防の中に住んでいた少女との出逢い、ゴミの山に住む子どもたちの笑顔が忘れられませんでした。
 そして4年生の時に「地球のステージ2」を聴き、戦争の中で海にいきたくても行けなかった女の子たちが、久しぶりに海にいけた時の笑顔が忘れられませんでした。
 そして6年生になってステージの3番を聴くことができました。私はケニアのジョエルさんがすることに感動しました。自分の村をよくするために工夫してお金を貯め、学校を建てるマサイ族のみんな。それだけでなく、そんな大切なお金をほかの村のために使うことによって、みんなが仲良く暮らしていこうとする試み。すばらしいと思いました。
 私たちは今何不自由ない暮らしをしています。
 でも私たちにないものをジョエルさんたちは持っていました。
 これから私は人に感謝し、少しでも人のためになるような生き方をしたいと思うようになりました。」
 これが、難しいといわれているステージ3番を聴いた小学生の感想です。
 つくり直してよかった!と思いました。
 校長先生が感動されて、涙を流してくださったことが、とてもうれしく思いました。
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(先生方、保護者の皆さんと)
 こうして小学校でも継続開催を考えてくださっている皆さんに、3年目も行けるぞ!ということをお伝えしたいと思いました。小学校はどうしても1番だけで終わることが多いです。行っても2番までが限界。でもその限界を破るべく、これから「小学校に特化した内容」を提供できるように語りを見直していくきっかけになりました。
 今日はキャサリンこと、長谷川さつきさんもきてくれていたから、どう感じてくれたかな?
桑山紀彦

3年目の小学校の試み」への5件のフィードバック

  1. 凄い感受性の6年生~うーんとうなるだけです。
    小学生バージョンは、ステージ念願の底辺拡大に大きく弾みをつけるヒントになりそうですね。

  2. 継続してステージを開催していくことで積み重ねられるものが大きくなっていくんだなと感じました。
    小学生版ステージ3、新たな試みにチャレンジして進化していくステージ!素晴らしいですね!

  3. 小学1~6年生を対象に、ステージ4?大丈夫?
    と思いながら、お邪魔するのも3回目の古河三小に向かいました。
    これまで、小学生低学年も一緒の場合、ステージ1,2までかな・・・と思っていました。
    ケニア温暖化から始まりましたが、分かりやすい言葉で簡潔に話しが展開していくので、「これなら低学年でも分かる。こうきたか!」と思いました。
    ジャワ島の地震は、同じ年頃の子どもたちが出てくるので、瓦礫でつくる楽器の演奏など、興味深く聞いてたようです。
    パレスチナのニーメルの話は、中学生以上を対象にしたほうが良いと思っていたので、外して、ステージ3と4をミックスし、良い流れになったと思います。
    自転車一周の話しは、低学年には分かりずらくても、中~高学年には、心の中に感じていて、間もなく理解できると思います。
    最後に感想を発表した、6年生の女の子のように、これまでのステージが心の中に感じていき、だんだんと思いが形になっていく・・・。
    継続して開催して行くことで得られるものがあるのでしょう。
    こうやって、3回目のステージを呼んで下さった古河三小は、写真中央に写っている元PTA会長をはじめ、PTAや地域の皆さんが、「子どもたちにステージを見せたい!」と働きかけをして実現したのだと思います。

  4. コメントお久しぶりです。
    女の子のコメントに感激!
    本当に継続は力なり!ですね。
    久しくステージを見ていないのに、彼女の言葉で映像が、走馬灯のように流れました。
    三郷町行きますね♪

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