今日は、名取市のある小学校に出向きました。
7月に5年生、8月に6年生の震災学習のお申し込みを頂いた学校なのです。でも、おばあちゃんを亡くした生徒さんがこの震災学習で不安定にならないか、と相談を受けたものでした。
でも担任の先生もしっかりとお母さんと連絡を取って下さっており、念のため調子が悪くなった時、「閖上の記憶」で休む、「地球のステージ」事務局で休むなどの回避策を話し合いました。
その上で「やろう!」と言うことに全く変わりなく、本当にすばらしい先見性のある学校だと思いました。
特に校長先生のお言葉に感動しました。
「私たちの学校は、名取市の高台にあって、海までが見通せます。
あの日以来、私たちはいつも閖上を見てきましたが、何もできないことに大変申し訳ない思いをしてきました。この山側は全く被害がありませんでしたが、同じ街の小学生が大変な思いをしているのに・・・。
そこで、しっかりと学びたいと思って申し込みをさせていただきました。
将来同じ職場で働くかも知れない同じ街の子どもたちがどんな思いで津波の被害に耐えてきたのか、しっかり知らないといけないと思うのです。」
こんなふうに考えて下さっている校長先生がいらっしゃるのです。
これこそまさに今回熊切先生が、そして文科省が求めてきた「学び場つくり」「相互理解」の現場だと思うのです。
この校長先生、教務主任の先生の想いに応えるべく、私たち「地球のステージ」、そして「閖上の記憶」は万全の体制で臨みたいと思います。
心から感謝しています。
桑山紀彦
相手の立場を思いやる姿勢がうれしいですね。
「閖上の記憶」を開設した意義はやはり大きいと感じます。
今後も多くの方にワークショップに参加していただけますように。
ワークショップで、たくさんのことを学ばせてもらいました。津波被害がなかった人には教訓を、被害を受けた方には、少しでも前進できるように寄り添う。
「閖上の記憶」の存在は、大きなものだと思います。
まだ、ここに来れない方たちもいらっしゃるでしょうが、「行ってみようかな」と思った時、そこにあってほしいです。
これこそ、地元の方々自身による復興の一歩だと思います。
是非是非成功を期待しています。