関西の勢い

今日は関目東小学校でステージでした。
 大阪市内の小学校は久しぶりですが、制服を着てびしっとした雰囲気の中でステージが始まっていきました。
 あいさつもできるし、拍手は曲の終わる前から出始めるし、とっても立派な小学生でした。呼んでくださったのは青年海外協力隊セネガル隊のOVでいらっしゃる渡辺美紀先生でした。こうして協力隊の方が、帰国後ご自身の学校で呼んでくださるケースが増えていますが、渡辺先生がどうしても学校に呼びたいとおっしゃっていた理由がよくわかる、すてきな学校でした。
 ここはユネスコスクールに加盟しています。それは筒井校長先生がそういった開かれた、刺激のある学校運営を目指していられるからです。各学年が「世界」を相手にテーマを持ち、日々取り組んでいます。渡辺先生のいる2学年はなんと綿花を栽培して、その原産地であるインドとのつながりを強化していました。
 このように先駆的な試みをされている学校だからこそ、渡辺先生も「地球のステージ」を呼びやすかったといいます。校長先生自ら補助金を獲得されて、
「来年もがっちり獲得して、続編を呼びますからね!」
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(向かって右端が渡辺先生。左後ろが筒井校長先生)
 と言ってくださる熱心ぶりです。子どもたちも元気に最後、見送ってくれました。
 そして雪で第2阪奈道が落ち、生駒トンネルが使えない悲惨な状況の中、レンタカーで奈良に向かいました。
 それは、奈良女子大学附属中等教育学校(あの落ち葉先生の学校で、毎年公演です)で、僕のシナリオ「星に昇った少年」の演劇が練習中だからです。早速演劇部のみんなに会いに行きました。
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 みんなとても熱心に練習しています。
 要所要所で監修に入らせて頂きましたが、今日の練習はおばけになった海斗君が少しずつ記憶を取り戻していく場面です。みんな一生懸命、その場面を想像しながら演じていきます。
 ありがたいな、と思う。
 こんなふうに忘れないで、困難な演劇に取り組もうとする中学生、高校生たち。その誠意が被災地を励ましていきます。
 公演日は3月27日(木)で外来日なので残念ながら行けませんが、誰か代わりに見に行ってあげてほしいと思う。それほど真摯な演劇部の姿勢です。
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(奈良女子大学附属中等教育学校演劇部)
 こうして関西の熱い人たちが、今日も世界のこと、津波のことを忘れないで関わってくださっています。
 やっぱり関西はいいなあ!
桑山紀彦
 

関西の勢い」への5件のフィードバック

  1. 演劇部へのご指導、ありがとうございました。残念ながら、私は東京出張で雪と格闘していて、お迎えできませんでした。3/27は、被災地から3人の高校生も来てくれます。あの日のことを忘れないための企画です。在校生と保護者対象ですが、ぜひ見たいという方は、ご連絡ください。

  2. 閖上の丹野です。
    演劇部の皆様、そして落葉先生ありがとうございます。
    私は震災直後は…息子の事、閖上の事、そして震災を決して忘れないで!と語り続けていましたが時が経つにつれて騒ぐのを止めました。
    日本は元より世界中の方々が『忘れないょ』と言って下さるのを知りましたので。
    伺えなくて残念ですが…閖上の地より成功を祈ります。

  3. 大阪の ひろのみつよ です。
    日々の暮らしに終われている今日この頃、忘れていないよ!を共感したいです。
    落葉先生、演劇部の皆さんありがとう!
    是非見に行きたいです。
    行ってもいいでしょうか?
    よろしくお願いします。

  4. 丹野さん
    今後も発信してください。すぐに、「忘れない」地持ちが薄れてしまいますから。
    廣野さん他参加ご希望の方
    下記までメールください。後日、詳細を連絡します。
    ochiba@cc.nara-wu.ac.jp

  5. お互いを「解りあう」気持ちの交流ブログ~すがすがしいですね。爽やかな空気を貰いました。

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