今日は福島県の中通り、古殿町(ふるどのまち)のステージでした。
初めての町はいつもドキドキしますが、そこは僕が大好きな福島の良さをそのまま体現しているような町でした。とにかく福島の人は優しく明るいのです。子どもたちも素直でまず苦労した覚えがありません。
そんな福島に起きた原発事故。
今なお全村避難となっている葛尾中学校で、ステージの3番を公演することが当面の夢ですが、まだかなっていません。
この古殿町は特に避難することはなく、逆にいわき地区の人たちが300人ほど避難されていた町ですが、保健センターの前に線量計があることが、「福島」であることを否応なく感じさせます。
今日は地元の民生委員の皆さんや役場、団体職員の皆さんが集まりましたが、最初から明るい笑いや涙に包まれながら、最後まで良い雰囲気でした。
終わりに質疑応答のコーナーがあったのですが、87歳のおばあちゃんが手を挙げられ、
「とても良いものを見せてもらいました。この歳になってもなお頑張りたい、と思わせてくれるすばらしいものでした。また来て下さいね。」
とはっきりした口調で述べられたのには感動しました。
そして物販売のブースにいらっしゃって語録集を買っていかれましたが、
「私は戦争を経験しています。とても辛い時代でした。でもそれもまた人生を強く、賢くしてくれたものでした。今日伝えて下さったように、人生は山と谷。いいことがあれば悪いことが起き、またあきらめないで進んでいけば、いいことが起きる。そんなことをこれからも信じて生きていきたいと思います。」
90歳を目の前にしてなお、少しでもよくありたいと願うおばあちゃん。
こういうたくましき人生の先輩に学ぶことは多いと思いました。
福島にある、目立たない小さな町かもしれませんが、すばらしき高潔な精神の人々が住むところ。それが古殿町。
このステージ活動をしていなければなかなか出逢うことのない町でしたが、こんなふうに出逢えて良かったなあと思いました。
ぜひ、グーグルマップで探してみて下さい。
桑山紀彦
ステージを見てこんなことを言えるおばあちゃん素敵です。
感動しました。
やっぱり地球のステージはいいなあ~。
おばあさまのお言葉は力強いですね。どうしても声に出さずにはいられない、お伝えしたくなった、そんなステージだったのですね!
こうしてまた地球のステージを通して、桑山さんからの発信を通して、古殿町という町を知り、そこで起きた素敵なシーンのおすそ分けをしていただけて、ありがとうございます!